2020年08月12日
おさかな天国、今夏も現る!
お暑うございます
危険な暑さです
「暑い」というより「熱い」と表現したほうがよいくらい
コロナにも熱中症にも気をつけねばならないなんて…
本当にしんどい夏ですが、どうぞみなさまご自愛くださいませ
そしてアート・キューブのエントランスには、今年もおさかな天国がオープンしております
今年はS職員とC職員のふたりで、カラフルな魚を作ってみました。
魚群に立体感や躍動感を出そうと試みたつもりですが、う~ん、果たして出来はどうかしら…
↑
この魚たちはブダイ(紀南地域などではイガミと呼ばれる)っぽい?
↑
これは…
何やらおかしなものも、魚群に紛れ込んでいますぞ。
魚介類なのは確かなようですが、既に調理済みで揚げ物みたいな…
↑
これは、わたくしC職員としてはタイヤキのつもりで描いたんですけど、イマイチ正体が定かではない仕上がりに。
腹を割ってアンコをはみ出させるべきでしたかのう…
↑
さすがにこれは何かわかってもらえるような気はします。
実はカツオブシだけは本物を使いましたし。
二段重ねな盛り付けが、若干不自然ではありますが。
海底の住人もいます。
↑
S職員の作ったクマノミちゃんの住処として、サンゴや海藻を用意してみました。
ちょっとゴチャゴチャさせ過ぎたかな?
青地に朱赤のイトマキヒトデのカラーが毒々しい。
ちなみにヒトデ、裏側はちゃんとオレンジにしています。
↑
コンブ?の傍にはムラサキウニが。
実に食欲をそそる姿です。
ヒトデもウニも同じ棘皮動物、やはりこうして解剖してみると体の構造が似ていますな。
勉強になります。
小学生のみなさん、夏休みの自由研究にこういうテーマはいかがでしょう
この魅力的な殻むきウニは、ネット上の無料イラストを拝借しました。
↑
干支顔出しパネルも、真夏のトロピカルバージョンにしています。
あっ、ネズミにウクレレを抱かせようと思っていたのに、うっかり忘れているわ
↑
おさかな天国が展開されているガラス壁面を、高圧洗浄機を使いピカピカにしてくれている最中のI職員とB職員
全身びしょ濡れになりながらの清掃作業、ありがとうございます
2020年07月04日
ヨゲンノトリにも願いを ☆
七夕の笹飾りをブログにアップしてから、3日ほど経過し…
ブログ担当のC職員が今朝出勤して笹を見ると、新たな短冊が増えていました
そしてその中の1枚に、なんとアマビエに続くニューキャラクターが描かれておりました
これですわコ、コレハ…!!
↓↓↓
(画:B職員)
先日のS職員が描いたアマビエは、最初見た時はトーテムポールかと思いましたが…
これは、どうやら鳥のようです
寡黙なメカマニア・オヤジかと思わせて、まさかあのB職員がこんなイラストを描こうとは…
まずはそこに感動したC職員。
しかし、アマビエだけではなくこんな鳥まで巷で流行しているとは、今日の朝まで知りませんでしたぞ
早速調べてみました。
インターネット情報によると、この鳥は ヨゲンノトリ というお方だそうです
これもまたアマビエと同じく、江戸時代のこと…
疫病が何度も流行し死者が多数出た当時の出来事を記した「暴瀉病流行日記」(山梨県立博物館所蔵)の中に、この双頭の鳥の記述があるそうです。
この鳥が現れたとされるのは、安政4年(1857年)の暮れ。
双頭の鳥は、こう預言したとのこと。
「来年の8~9月頃、世の9割ほどの人が死に至る難事が起きる」
「我らの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは、必ずその難を逃れることができる」
なるほど
これはまさしくアマビエと同じパターン。
安政の疫病大流行当時、甲斐の国の人々がこの鳥に救いを求めたことを再現するかのように…
2020年の今、この鳥は「ヨゲンノトリ」と呼ばれ、160年の時を超えて再び脚光を浴びることとなったのですね
というわけでわたくしC職員もまた流行に乗っかり、ヨゲンノトリの短冊を描いてみました。
…
なぜ、C職員の描くものはネットリと気持ち悪い空気感をはらんでいるのでしょう
あんまり気持ち悪くアレンジして描いたりすると、ヨゲンノトリのご利益が消えかねない
B職員の絵を朝夕拝んでおくだけにしたほうが良いかも
しかもよく考えると、わざわざ描かずとも、見るだけでOKなのだったわ
アマビエの場合は「私の姿を描き写せば~」という話だったけれど、このヨゲンノトリはそれとは違い、「我らの姿を朝夕に仰ぎ~」ということでしたからね
ところで、今年の短冊に書かれる願いごとは、どうしてもコロナ退散ネタに偏りがちだけれど…
せめて願いごとくらい、「with CORONA」じゃなく「after CORONA」のも見たくなります
お時間おありの方は、ぜひ楽しい夢のある短冊を書き、飾っていただければ…
あっ、今年の七夕当日の7/7は火曜日なので、アート・キューブは休館日でございます
笹を目指してご来館の方は、月曜日までとなってしまいますが…
お待ちしておりますね
ブログ担当のC職員が今朝出勤して笹を見ると、新たな短冊が増えていました
そしてその中の1枚に、なんとアマビエに続くニューキャラクターが描かれておりました
これですわコ、コレハ…!!
↓↓↓
(画:B職員)
先日のS職員が描いたアマビエは、最初見た時はトーテムポールかと思いましたが…
これは、どうやら鳥のようです
寡黙なメカマニア・オヤジかと思わせて、まさかあのB職員がこんなイラストを描こうとは…
まずはそこに感動したC職員。
しかし、アマビエだけではなくこんな鳥まで巷で流行しているとは、今日の朝まで知りませんでしたぞ
早速調べてみました。
インターネット情報によると、この鳥は ヨゲンノトリ というお方だそうです
これもまたアマビエと同じく、江戸時代のこと…
疫病が何度も流行し死者が多数出た当時の出来事を記した「暴瀉病流行日記」(山梨県立博物館所蔵)の中に、この双頭の鳥の記述があるそうです。
この鳥が現れたとされるのは、安政4年(1857年)の暮れ。
双頭の鳥は、こう預言したとのこと。
「来年の8~9月頃、世の9割ほどの人が死に至る難事が起きる」
「我らの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは、必ずその難を逃れることができる」
なるほど
これはまさしくアマビエと同じパターン。
安政の疫病大流行当時、甲斐の国の人々がこの鳥に救いを求めたことを再現するかのように…
2020年の今、この鳥は「ヨゲンノトリ」と呼ばれ、160年の時を超えて再び脚光を浴びることとなったのですね
というわけでわたくしC職員もまた流行に乗っかり、ヨゲンノトリの短冊を描いてみました。
…
なぜ、C職員の描くものはネットリと気持ち悪い空気感をはらんでいるのでしょう
あんまり気持ち悪くアレンジして描いたりすると、ヨゲンノトリのご利益が消えかねない
B職員の絵を朝夕拝んでおくだけにしたほうが良いかも
しかもよく考えると、わざわざ描かずとも、見るだけでOKなのだったわ
アマビエの場合は「私の姿を描き写せば~」という話だったけれど、このヨゲンノトリはそれとは違い、「我らの姿を朝夕に仰ぎ~」ということでしたからね
ところで、今年の短冊に書かれる願いごとは、どうしてもコロナ退散ネタに偏りがちだけれど…
せめて願いごとくらい、「with CORONA」じゃなく「after CORONA」のも見たくなります
お時間おありの方は、ぜひ楽しい夢のある短冊を書き、飾っていただければ…
あっ、今年の七夕当日の7/7は火曜日なので、アート・キューブは休館日でございます
笹を目指してご来館の方は、月曜日までとなってしまいますが…
お待ちしておりますね
2020年07月01日
アマビエに願いを☆ ~When You Wish Upon an AMABIE~
今年は少々遅くなりましたが…
七夕の笹飾り 始めました
当館にお立ち寄りの節は、どうぞみなさま短冊に願いごとをしたため、吊るしてやってくださいませ
聞くところによると、今、何やらひそかにブームを巻き起こしている?妖怪がいるそうで…
それがこの人…
いえ、この妖怪
↓↓↓
(画:S職員)
アマビエ
というお方でございます
アマビエとは、江戸時代から言い伝えが存在する日本の妖怪…とのこと。
(肥後の国の海上に出没したという記録あり)
その姿を描き写して人に見せることにより、豊作や疫病退散のご利益がある とか(…と、わたくしC職員は聞きました)
「妖怪」と呼ぶと聞こえが良くないけれど、つまりは精霊や神様のような存在ではないのでしょうか
で、コロナ禍の現在、そのアマビエが注目されているというわけです
わたくしC職員も流行に乗っかり、アマビエの姿を描き写すことに致しました
↓↓
江戸時代の瓦版の原画を忠実に写したS職員の作品と違い、全く別の生物に見えます
海坊主と半魚人のハイブリッドのような…ナンジャコリャ
これは、当館利用者のみちこさんが吊るしてくれた短冊
そう、やはり誰もがワクチン完成を心待ちにしているのです
いろんな角度から見たアマビエを描き、より大きなご利益を得ようと企むC職員。
今年は笹の用意が遅れたため、まだ短冊は少ししか書いてもらえていません
今回は笹を2本も設置したので、余計に短冊の少なさが目立つような
このように、エントランスの笹の横にはテーブルと短冊とペンをご用意し、みなさまのお越しをお待ちしております
絵画サークルでの利用者Yさまが数年前に作ってくださったこの2人は、今年はここにいます
↓↓
アート・キューブの7月イベント一覧が、まるで増水した天の川のように2人を阻んでいます
やはり男と女の間には、深くて暗い川が横たわっているのが世の常なのかも
さて、今年の七夕のお天気はどうなることか…
受付カウンターでは、フェルトでできた今年の干支(というか、ハムスターか?)が、小さな笹飾りを掲げています。
えべっさんの笹みたいですね
七夕まで、あと一週間
みんなで星とアマビエさんに願いを捧げましょう
七夕の笹飾り 始めました
当館にお立ち寄りの節は、どうぞみなさま短冊に願いごとをしたため、吊るしてやってくださいませ
聞くところによると、今、何やらひそかにブームを巻き起こしている?妖怪がいるそうで…
それがこの人…
いえ、この妖怪
↓↓↓
(画:S職員)
アマビエ
というお方でございます
アマビエとは、江戸時代から言い伝えが存在する日本の妖怪…とのこと。
(肥後の国の海上に出没したという記録あり)
その姿を描き写して人に見せることにより、豊作や疫病退散のご利益がある とか(…と、わたくしC職員は聞きました)
「妖怪」と呼ぶと聞こえが良くないけれど、つまりは精霊や神様のような存在ではないのでしょうか
で、コロナ禍の現在、そのアマビエが注目されているというわけです
わたくしC職員も流行に乗っかり、アマビエの姿を描き写すことに致しました
↓↓
江戸時代の瓦版の原画を忠実に写したS職員の作品と違い、全く別の生物に見えます
海坊主と半魚人のハイブリッドのような…ナンジャコリャ
これは、当館利用者のみちこさんが吊るしてくれた短冊
そう、やはり誰もがワクチン完成を心待ちにしているのです
いろんな角度から見たアマビエを描き、より大きなご利益を得ようと企むC職員。
今年は笹の用意が遅れたため、まだ短冊は少ししか書いてもらえていません
今回は笹を2本も設置したので、余計に短冊の少なさが目立つような
このように、エントランスの笹の横にはテーブルと短冊とペンをご用意し、みなさまのお越しをお待ちしております
絵画サークルでの利用者Yさまが数年前に作ってくださったこの2人は、今年はここにいます
↓↓
アート・キューブの7月イベント一覧が、まるで増水した天の川のように2人を阻んでいます
やはり男と女の間には、深くて暗い川が横たわっているのが世の常なのかも
さて、今年の七夕のお天気はどうなることか…
受付カウンターでは、フェルトでできた今年の干支(というか、ハムスターか?)が、小さな笹飾りを掲げています。
えべっさんの笹みたいですね
七夕まで、あと一週間
みんなで星とアマビエさんに願いを捧げましょう
2020年06月04日
感染者、0人に!
アート・キューブでは、医療従事者のみなさまへの感謝と新型コロナ収束を祈念して、5/16からブルーライトアップを行っておりました
↓↓↓
そして昨日、ついに和歌山県内の新型コロナウイルス感染者が0人となりましたね
入院なさっていた3人の方の2回目の陰性が確認され、無事退院されたとのこと
おめでとうございます
そこでアート・キューブのライトアップも、感染者0人となった昨夜を一区切りとし…
昨日6/3をもって、終了とさせて頂きます
メディアも取り上げてくださり、多くの方にブルーライトを見て頂けたこと、嬉しく思います
「青い色には鎮静作用がある」と聞いたことがあります。
もしも、新型コロナとの闘いに明け暮れる医療従事者の方があの光を目にして、少しでも、ほんの一瞬でも、心穏やかになってくださったならば良いのですが
しかし0人になったとはいえ、感染防止対策を講じながら医療業務に就く方々の大変な状況は続いています。
そして県外には、今も苦しんでいる患者さんや奮闘している医療者のみなさんが…
新たにクラスターが発生している地域もあるし、国外には想像を絶する厳しい事態に直面しているところが多く存在しています。
この苦境から1日も早く脱出できることを、心から祈っております
これからも「新たな生活様式」を忘れることなく、みんな協力して感染拡大防止に努めていきましょう
2020年05月31日
コロナ禍にあれど、キューブに夏は来ぬ…
明日からは6月
この4~5ヵ月間というもの、新型コロナの流行により、我々人類は未曾有の戦々恐々とした暮らしを強いられておりますが…
季節は進み、ふと気づけばもう初夏を迎えています
本日は、4~5月中にアート・キューブ周辺で出会えた、季節の風物詩の話題をば3つほど…
(毎度大したネタじゃないのに長文でスミマセン)
季節の風物詩の音色
その①
ハルゼミの声
これは、もう4月の終わりごろのことでしたが…
キューブの周囲で「ジーッ、ジーッ、ジーッ…」というセミらしき声が聞こえ始めたのです。
6月になろうという今も、まだ鳴いています
ブログ担当のわたくしC職員の耳には、アブラゼミが体調を崩した時のような声に聞こえます。
「4月にセミなんて鳴かないでしょ」と思われる方も多いかもしれませんが、これは「ハルゼミ」の声なのです。
日本では、北海道と沖縄を除く地域のマツ林に生息しているそうです。
(ちなみに「エゾハルゼミ」というブナ林等の広葉樹林に生息する種のハルゼミ類なら、北海道にもいるとのこと)
(西日本の照葉樹林には「ヒメハルゼミ」というのも)
さて、マツ林に棲むはずのハルゼミ。
アート・キューブ周りの個体は、和歌浦湾一帯に植わったマツを棲みかとしているのでしょうね。
市街地にはまずいないセミらしい。
そうすると和歌浦とは、やっぱり自然豊かな場所といえるのでしょうか。
キューブのすぐ前のマツや、玉津島神社さんのほうの木々から時折鳴き声が響いてきます。
夏のセミ類のような合唱ではなく、私が耳にしたのはいずれも静かな独唱でした。
初夏の季語である「松蝉」とは、本種のことを指すそうです。
その声をスマホのオーディオレコーダーで録音成功したC職員でしたが、おっと、このブログには音声データをアップする機能がなかったじゃないの
残念…
せめて抜け殻でも見つけられたら写真を…と思ったけど、ちょっと無理でした
季節の風物詩の音色
その②
ホトトギスの忍び音
わたくしC職員は先日、「ホトトギスの忍び音で目覚める」というトキメキ体験を致しましたハッ!!
が、アート・キューブに泊まり込んでいるわけではないので、自宅の寝室での出来事。
自宅の前に鎮守の森があるものですから、そういう野生動物の気配を感じることがよくあるのです。
あれは5/11の早朝(というか、まだ夜中だったか)のことでした。
ホトトギスは、繁殖のために南方から日本に飛来する夏鳥。
カッコウの近縁種であり、ホトトギスもウグイスの巣に卵を産み付けて繁殖(托卵)します。
その年に初めて聞くホトトギスのさえずりを「忍び音」と呼ぶとか…
万葉の時代には、この「忍び音」を誰よりも早く聞くために、歌人のみなさまは躍起になっていたそうですね
ホトトギスの声はこちら
(サントリーさんのHPに飛びます)
↓↓↓
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1490.html
リンク先:サントリーホールディングス株式会社ウェブサイト
「SUNTORY 日本の鳥百科」
「キョッキョッ、キョキョキョ」
という声は、「東京特許許可局」とか「テッペンカケタカ」と聞きなされるということですが、私にはちょっとそのようには聞こえかねます…
C職員は厳密に言うと和歌浦地区の住人ではありませんが、うちの自宅の所在地もキューブと同じ和歌浦湾沿岸。
アート・キューブの周辺には玉津島や東照宮、天満宮といった神社の鎮守の森や、いくつものお寺に付随する社寺林が点在しています。
そのように飛び石状のネットワークを形成する和歌浦ビオトープを、渡り鳥たちが利用しないはずがない。
きっとホトトギスはキューブ周辺にも飛来していることでしょう
季節の風物詩の音色
その③
アオバズクの声
これもC職員自宅の出来事ですが、夜にはフクロウ(アオバズク)の声も聞きました。
「ホッホ、ホッホ、ホッホ…」
初音を聞いたのは、5/19の夜のことです。
アオバズクも夏を告げる渡り鳥。
その声も録音したのですけど、掲載できなくて残念ですわ
では、またサントリーさんのウェブサイトをリンクさせて頂きましょう
↓↓↓
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4518.html
アオバズクは、フクロウ類の中では比較的、小動物より虫を好んで採食するそうです。
住宅街に隣接した社寺林などにもやって来る、私たち人間にとっては身近なフクロウなのですね。
私たちの生活圏の生態系の頂点に君臨する動物種(アンブレラ種と呼びます)…
彼らが居ることが、すなわち「生物多様性が保たれている」ことを証明しているのでは?
和歌浦の神社仏閣、高津子山、秋葉山、名草山、船尾山…
周辺には自然環境が充実しているので、これらを利用して多くの生き物たちが暮らしているのでしょう。
…これら①~③は、どれも「音の風物詩」でございますゆえ…
あーだこーだと長々書き連ねておきながら、画像で掲載できるようなデータがなくってスミマセン
昔の人々のイマジネーションは素晴らしいですよね。
姿のなかなか見えぬこうした生き物たちの「音の営み」で、季節のうつろいを感じ、それを歌や句に詠じ、人間の言葉に例えて「聞きなし(聞き做し)」たのですから。
明治時代に作られた唱歌『夏は来ぬ』にも、初夏の瑞々しい情景が歌われていて、C職員はこの歌を聴くと胸が高鳴ります。
↓↓↓
http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-110427-359
リンク先:「うたまっぷ」内の『夏は来ぬ』
でも現代においてもきっと、四季のうつくしさが様々な芸術文化を生み出していることでしょう。
和歌浦の自然が賑わうのは、初夏だけではありません。
春と秋には、和歌浦湾の干潟にはシギやチドリが飛来します。
(いつもこの一帯で生物調査をしている方がいらっしゃるのですが、カウントしたシギチドリの個体数を環境省に報告しているそうです)
片男波の対岸の名草山は、春にはサクラ、秋には紅葉が鮮やかです。
ツグミなどの冬鳥もやってきます。
そのように、季節ごと、それぞれの魅力を備えているのです
「絶景の宝庫・和歌の浦」に建つ、和歌の浦アート・キューブ。
この地の見事な景観から、みなさまの芸術文化活動のインスピレーションを得て頂ければ嬉しく思います
さて、このエントリに載せる画像がないので、これを掲載してみます
キューブの敷地内ではないのですが…
キューブのD棟の北側の、川沿いに生えている植物です。
でもこれ、土壌ではなく、なんと松の木の幹から生えているのですよ
この松の、この黄色で○をつけた部分から
↓↓↓
明らかに、針葉樹ではない謎の植物体が、松の途中から生えています。
松の樹皮に根を張って。
ネット検索すると、マツの着生植物としてランの仲間がいくつか出てきました。
でもこれ、ランではないみたいだし。
白い花弁のように見える部分だけど、どうも花ではないような…
一体何者
自然博物館に問い合わせてみようかしら…
2020年05月21日
Make it Blue ☆
和歌浦湾に夜の帳がおりると…
青い光に浮かび上がるアート・キューブの姿が
終わりの見えぬ、新型コロナウイルスとの闘い。
医療従事者への感謝や応援の思いをブルーのライトアップで表現する取り組みは、イギリスに始まったのち世界中に広がりを見せています。
和歌の浦アート・キューブもその趣旨に賛同し、5/16よりブルーライトアップを開始しました
医療に携わる方々だけではなく、いま最前線で奮闘なさっている全てのエッセンシャルワーカーに、この青い光を捧げます。
「ありがとうございます」「頑張ってください」「ご無理なさらないで」
…どのように言葉で表現しても、うまくお伝えする自信はありません。
悔しいけれど私たちは、最前線の活動に直接的なご協力をする術を、何も持っていません。
そんな無力な私たちですが、このブルーライトにただただ、思いを託したいのです。
感染拡大が収束しますように。
人々の健康と生命が、みんなの自由が、財産が、芸術や文化が、人生が、どうかどうか守られますように。
そして、守ってくれている皆さまの闘いの日常が、どうぞ少しでも早く、安らぎの日々へと戻りますように。
誰もが、そう祈っています
アート・キューブのブルーライトの色味は、「ロイヤルブルー」っていうイメージでしょうか?
角度や気象条件の差異により、色合いが少しずつ違っては見えますが。
ライトアップは、日没から開館時間終了の22時まで。
キューブの敷地内各所に元々設置されている照明がありまして、日没から22時まで点灯していたのは従来からも同じ。
種明かしすれば、このように青いセロファンをかぶせただけなのです。
ただ、照明はたくさんあるし、登るのが恐ろしいような高所のものも。
ちょうど雨天だった5/16にブルーライトアップ作業をするのは、なかなか骨が折れました。
アート・キューブの舞台技術を担当してくれているハートスさんとうちの職員が頑張り、このように見事にキューブを青く染め上げることに成功した次第
中庭も、幻想的な雰囲気。
これは、ホールと事務所エントランスの間から東方向を見たところ。
あしべ橋の向こうに、ターコイズブルーに照らし出された紀三井寺が
左のほうには医大病院も見えます。
医大からは、こちらの光は見えるのでしょうか?
これは、FLEXの裏道からキューブ方面を見たところ。
観海閣や玉津島神社もキレイですね。
2020年05月10日
受付に透明シートを設置!
ただいま臨時休館中のアート・キューブでございます
まだ、再開の日程は決まっておりません
何か決定しましたら、ホームページや当ブログにてお知らせ致します
ご不明の点は、直接お電話でもお問い合わせをして頂けます
(火曜日を除く9:00~17:15)
施設再開後の利用に関する各種申請手続(予約やキャンセル、新規利用者登録など)は、臨時休館中の今も受け付けております。
この休館中は最少人数が出勤しているだけのアート・キューブですが、その間、再開に向けての準備にあれこれ励んでおります
まず、昨日職員が汗水たらして製作したのが、これ
↓↓↓
そう、感染拡大防止用の…
えっと…何という名称なのですかね??
今、街じゅうのスーパーやコンビニのレジに設置されている、あの透明のシートでございます。
角度を変えて見ると、こんなかんじ。
↓↓↓
アート・キューブの窓口の構造上、シートをくっつける場所がない
このように、枠から作らなければなりませんでした。
ホームセンターに売っている分厚いゴム製の板が足元の土台で、その上にこれまたホームセンターで買ってきた角材を立て、透明シートの木枠としています。
L字型の金具で補強しました。
↓↓↓
角材2枚の間に、このようにシートを挟んでいます。
(わかりにくい画像でスミマセン)
↓↓↓
裏(事務所の中)から見ると、こんなかんじ。
↓↓↓
この他、休館中の今だからこそできる作業に、いろいろと取り組んでいる毎日でございます
2020年04月12日
ネズカップルのキューブガーデン散策☆
令和2年4月7日、ついに日本でも、感染拡大地域に緊急事態宣言が発出されました
各方面に多大な経済的ダメージを及ぼすこの状況を、何とか早く脱出したいものですね
「3密」を避けることが強く呼びかけられ、全国民が不要不急の外出を自粛している現状…
そんな長い自宅待機に疲れた我々のために、芸能人のみなさんがあれこれ趣向を凝らした動画を配信してくれています
我がアート・キューブも、何か人々にwebで提供できるネタはないものか
わたくしブログ担当C職員がそう考えていたところ、受付カウンターから何やらヒソヒソと声が聞こえてきて…
昨年末、C職員がドングリで作った令和2年の干支たち…
そのドングリネズミの中から、実はバレンタインデーにカップルが誕生していました
ふたりの名は、 鼠年(ネズトシ) と 子々(ネネ)
この2カ月、ふたりはキューブ事務所カウンター上の愛の巣で、ラブラブな蜜月を過ごしていたようです
が、さすがにこの半径5㎝の円内にずぅ~っと籠っているのには疲れた様子。
C職員が耳にしたのは、気晴らしに外出をしようかという相談でした。
おそらく人に出会うことはあまりなさそうなお散歩…
ならば、今のこの状況でも快く送り出してやりましょう
というか、ひそかについて行ってみることにしたC職員
なんか面白いものが見られるかもしれんし
↑
彼らはこの図のコース上をウロつくらしい。
我々人間にはわずかな距離でも、彼らはドングリサイズのネズミ。
ちょっとしたハイキングコースですね
チョロチョロと中庭を抜け、D1北側の桜でお花見と洒落こむようです。
先日ブログに掲載した桜の木はもう花が散りましたが、隣のもう1本が艶やかに花開いています
なんと樹上でお花見…うまく登れるのでしょうか?
見守りましょう
まだ付き合って2か月ならば、「花よりキミのほうがずっとキレイだよ」くらいのセリフは言えると思いますがねぇ。
ネズトシさんはシャイな男子なのでしょう。
桜の木を降り、駐車場の植え込みへ歩いていきました。
ネネちゃんはちょっとイタイ女子かも…
このままトシ取ったら、白雪姫の継母みたいな難儀なオバサンになりそう。
「楚々とした」って、自分で言うセリフではないかと
ユリの花粉とかだと、服に付くとなかなか取れないんですよね。
ポピーなら、顔を洗えばたぶん取れるでしょう。
ネズトシさん、彼女にいいとこ見せたくて、花の知識をひけらかしています。
花言葉までは知らないようですが
デートであんまり講釈たれる男は面倒かも?
が、人の話を聞かないネネちゃんには通じてないような
ま、ふたりのキューブガーデン散策はこんな感じでした。
特に濃厚なラブシーンなどはなかったが、いささか噛み合わないやりとりには笑えました
C職員はいちいち手厳しいツッコミを入れてしまいましたが、相手はちっちゃなネズミ、実にほほえましいもんです
今後も彼らの様子はひそかに観察を続け、またおバカな場面など目撃したらご報告致しましょうぞ
退屈なさっている方がいらしたら、覗いてやってくださいませ
2020年03月30日
キューブ職員、感謝の心を今さらのように思い出す…
日本を代表するビッグコメディアンが、新型コロナが原因で亡くなってしまいました…
ブログ筆者のわたくしC職員は40代ですが、私が幼い頃、彼は子供たちのナンバーワン・スターでした
新たな挑戦に踏み出した矢先だったのに、本当に惜しいことです。
首都圏の首長たちが、不要不急の外出の自粛を強く要請した先週末
今週の平日も、引き続き夜の外出自粛を呼びかけ始めていますね。
そして欧米諸国では、もっと信じがたい事態となっています。
医療機関の映像をみると、まるで大災害や戦禍に見舞われたかのような状況…
「信じがたい」などと言いましたが、現地の人々にとっては紛れもない現実。
そんな中でも、ここ和歌山には春が訪れており、もう花の盛りの季節を迎えようとしています
3月もおしまい…
あさってから新年度の始まり。
我々人類は危機に瀕しておりますが、植物や野生生物たちの営みは変わりなく、季節が巡るごとに繰り返されているようです
出口の見えないつらい日々が続いていますが、アート・キューブに訪れた春をご紹介させてください
アート・キューブにはあまり華やかな花樹は植わっていないのですが、D棟の北側に、ひそかにサクラの木が2本存在しています。
これです↓↓
ん~目立たないですね
常連の利用者の方でも、ここにサクラがあることはご存じないのでは?
駐車場入口の横です。
平成15年の開館当時からあった木なのでしょうか?
昨年の春もご紹介しましたが、2本とも違う品種のサクラなのです。
どちらも樹高は低めで幹もほっそりしており、花柄が下向きに項垂れて咲く…という特徴は同じ。
でも、花の形状が明らかに違っています。
中庭のほうから見て手前にある、地味な5枚の花弁で咲く木(カンザクラの仲間か?)が、先に開花しました
今月の中ごろのことです。
でも、ほんの数輪咲いただけで、それもほぼ散ってしまいました
新しい蕾があるわけでもなく…
え?もうお終い
が、もう1本の木は、もう少したくさん赤い蕾をふくらませてきました。
↓↓
こちらの木は、ビラビラと複数枚の花弁をひらめかせる、もう少し華やかなサクラ。
頑張って咲いてほしいものです。
ワイワイ集ったり酒盛りをしたりの花見は自粛が必要でしょうが、ひっそり静かに咲く花をそっと愛でることは…
コロナパニックで鬱屈した人の心の、一服の清涼剤となるのでは
人類の間で感染症が蔓延していても、植物の営みに変わりはない。
確かに、今はそうでしょう。
しかしヒトも哺乳類の一種であり、たとえ人間社会の中にあれど、自然生態系の一部でもあります。
ヨーロッパでネコへの感染が報告されたと聞きましたが、もし新型コロナが他の生物種との共通感染症であれば、やがて生態系全体の攪乱を招くこともあり得るかと。
そうでなくとも、人間活動に大きな変化が生じれば、それが自然の営みにも何らかの影響を及ぼすものです。
「ん…?」
開花状況を観察し終えて、D1横から事務所に戻ったC職員ですが、ふと考えました。
「そーいえばあの木たちって、肥料やったことあったっけ」
今年度キューブにいる職員たち…少なくともこの日事務所にいた者たちは…
在職中、一度も肥料を施した記憶がありませんでした
先日、年に一度の造園業者さんによるお手入れはあったけど、たぶん剪定と芝刈りのみ。
おっと…
あのサクラの木が小柄なままなのは、「そういう特徴を有した品種だから」ということもあるでしょうが、もしかして「肥料を与えていないから」というのが原因と違うんか
少なくとも、花があんなにちょびっとだったのは、間違いなくそのせいでしょう
おお、なんっちゅーひどいことなのか
これで「頑張って咲けよ」だなんて、一体どの口が言えるのでしょう
新型コロナ流行がめぐりめぐって自然界にも影響を…なんて話以前に、もうちょっとで肥やし切れでサクラを枯らすところでしたわ
職員どもは急に色めきたち、とりあえず倉庫から芝生用の土を引っ張り出してきました
元肥?も入った土とのことで、それをサクラの土壌に足しに走りました
調べたところ、本当は「寒肥」という形で、遅効性の肥料を1~2月に撒くみたいですね
花が終わる頃にも「お礼肥」が要ると。
昨年はC職員もなんも考えていませんでしたが、花を愛でさせてもらっておきながらお礼もしていなかったとは、まことに恩知らずな話
4月にはサクラたちに対し、感謝の念を形で表さねば
こちらは、片男波の8の字公園のサクラ
折れていた枝を、公園のお手入れをなさっている自治会の方がわけてくれました。
事務所に生けてから、蕾がキレイに花開きましたよ
室内の白いカベをバックに撮ったので、写真うつりはイケてないけど
この花桃も、8の字公園から頂きました。
たしか「照手姫」という品種だったかと。
小栗判官伝説に登場する小栗の妻の名ですね
カウンターは花ざかり
手前のランは、キューブ利用者であるフラダンスの先生が、ご自宅の庭から切ってきてくださったもの
みなさま、いつもありがとうございます
多忙な時期で行き届かないことばかりですが、我々職員も仕事の合間をみて、頑張ってアート・キューブの美化に努めたいと思います
2020年03月08日
名残り惜しき桃の節句よ…
「3月のイベント情報」に昨日追記したとおり、3/29のギターコンサートは中止が決定しております。
新型コロナウイルスの流行により、アート・キューブで開催予定だった催しのいくつもが、中止や延期となってしまいました
イベント一覧表に掲載されていないものでも、他にもお仲間うちの発表会等、3月はたくさん開催が予定されていたのですが…
早くからご準備なさっていた主催者の方々や出演者のみなさまは、本当に無念極まりないことと思います。
ウイルスの封じ込めの成功が一日でも早く実現することを、心より祈ります。
新型肺炎のことで右往左往していたためか、なんだかお雛様のことも掲載するのを忘れていて、すっかり3月3日は過ぎておりました…
一応、例年通り受付には飾っていたのですが。
これは、昨年うちのP職員が折ったもの。
こちらは、絵画サークル利用者の常連Yさまが寄贈してくださったもの
古い着物の生地や風呂敷などを再利用して作られています
せっかくの作品だのに、せめて下に赤い毛氈みたいなのを敷いたらよかったのですが、用意できませんでした
今年は飾り付けがちょっと遅くなりました
桃の節句は遠く過ぎ去りましたが、まぁその分、名残りを惜しんで当分はまだ飾っておくと致しましょう。
もう身近に、行き遅れて困るよーな女子は見当たりませんし
3月いっぱいくらいまで飾ったままのお雛様を見たら、新型コロナもそのストライキ活動に根負けし、退散してくれないかしら…
まあ冗談はさておき、とにかく手指をこまめに清潔にすること等、みんなでウイルス撃退に努めましょう
マスク不足はまだ解消されず、どなたも困っておられることと思います。
「非感染者のマスク着用は無意味」という意見もありますが、マスクには上気道の保温保湿効果があるし、自分の手で無意識に鼻に触れてしまう機会も減らせます。
やっぱりマスクはあったほうが安心ではないかしら…
マスク同様に品薄となっているアルコール消毒液ですが、アート・キューブにはエントランス自動扉のところと受付カウンターに設置しておりますので、どうぞご利用くださいませ