2020年05月31日
コロナ禍にあれど、キューブに夏は来ぬ…
明日からは6月

この4~5ヵ月間というもの、新型コロナの流行により、我々人類は未曾有の戦々恐々とした暮らしを強いられておりますが…
季節は進み、ふと気づけばもう初夏を迎えています

本日は、4~5月中にアート・キューブ周辺で出会えた、季節の風物詩の話題をば3つほど…
(毎度大したネタじゃないのに長文でスミマセン



その①
ハルゼミの声
これは、もう4月の終わりごろのことでしたが…
キューブの周囲で「ジーッ、ジーッ、ジーッ…」というセミらしき声が聞こえ始めたのです。
6月になろうという今も、まだ鳴いています

ブログ担当のわたくしC職員の耳には、アブラゼミが体調を崩した時のような声に聞こえます。
「4月にセミなんて鳴かないでしょ」と思われる方も多いかもしれませんが、これは「ハルゼミ」の声なのです。
日本では、北海道と沖縄を除く地域のマツ林に生息しているそうです。
(ちなみに「エゾハルゼミ」というブナ林等の広葉樹林に生息する種のハルゼミ類なら、北海道にもいるとのこと)
(西日本の照葉樹林には「ヒメハルゼミ」というのも)
さて、マツ林に棲むはずのハルゼミ。
アート・キューブ周りの個体は、和歌浦湾一帯に植わったマツを棲みかとしているのでしょうね。
市街地にはまずいないセミらしい。
そうすると和歌浦とは、やっぱり自然豊かな場所といえるのでしょうか。
キューブのすぐ前のマツや、玉津島神社さんのほうの木々から時折鳴き声が響いてきます。
夏のセミ類のような合唱ではなく、私が耳にしたのはいずれも静かな独唱でした。
初夏の季語である「松蝉」とは、本種のことを指すそうです。
その声をスマホのオーディオレコーダーで録音成功したC職員でしたが、おっと、このブログには音声データをアップする機能がなかったじゃないの

残念…

せめて抜け殻でも見つけられたら写真を…と思ったけど、ちょっと無理でした



その②
ホトトギスの忍び音
わたくしC職員は先日、「ホトトギスの忍び音


が、アート・キューブに泊まり込んでいるわけではないので、自宅の寝室での出来事。
自宅の前に鎮守の森があるものですから、そういう野生動物の気配を感じることがよくあるのです。
あれは5/11の早朝(というか、まだ夜中だったか)のことでした。
ホトトギスは、繁殖のために南方から日本に飛来する夏鳥。
カッコウの近縁種であり、ホトトギスもウグイスの巣に卵を産み付けて繁殖(托卵)します。
その年に初めて聞くホトトギスのさえずりを「忍び音」と呼ぶとか…
万葉の時代には、この「忍び音」を誰よりも早く聞くために、歌人のみなさまは躍起になっていたそうですね

ホトトギスの声はこちら

(サントリーさんのHPに飛びます)
↓↓↓
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1490.html
リンク先:サントリーホールディングス株式会社ウェブサイト
「SUNTORY 日本の鳥百科」
「キョッキョッ、キョキョキョ」
という声は、「東京特許許可局」とか「テッペンカケタカ」と聞きなされるということですが、私にはちょっとそのようには聞こえかねます…


C職員は厳密に言うと和歌浦地区の住人ではありませんが、うちの自宅の所在地もキューブと同じ和歌浦湾沿岸。
アート・キューブの周辺には玉津島や東照宮、天満宮といった神社の鎮守の森や、いくつものお寺に付随する社寺林が点在しています。
そのように飛び石状のネットワークを形成する和歌浦ビオトープを、渡り鳥たちが利用しないはずがない。
きっとホトトギスはキューブ周辺にも飛来していることでしょう



その③
アオバズクの声
これもC職員自宅の出来事ですが、夜にはフクロウ(アオバズク)の声も聞きました。
「ホッホ、ホッホ、ホッホ…」
初音を聞いたのは、5/19の夜のことです。
アオバズクも夏を告げる渡り鳥。
その声も録音したのですけど、掲載できなくて残念ですわ

では、またサントリーさんのウェブサイトをリンクさせて頂きましょう

↓↓↓
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4518.html
アオバズクは、フクロウ類の中では比較的、小動物より虫を好んで採食するそうです。
住宅街に隣接した社寺林などにもやって来る、私たち人間にとっては身近なフクロウなのですね。
私たちの生活圏の生態系の頂点に君臨する動物種(アンブレラ種と呼びます)…
彼らが居ることが、すなわち「生物多様性が保たれている」ことを証明しているのでは?
和歌浦の神社仏閣、高津子山、秋葉山、名草山、船尾山…
周辺には自然環境が充実しているので、これらを利用して多くの生き物たちが暮らしているのでしょう。
…これら①~③は、どれも「音の風物詩

あーだこーだと長々書き連ねておきながら、画像で掲載できるようなデータがなくってスミマセン

昔の人々のイマジネーションは素晴らしいですよね。
姿のなかなか見えぬこうした生き物たちの「音の営み」で、季節のうつろいを感じ、それを歌や句に詠じ、人間の言葉に例えて「聞きなし(聞き做し)」たのですから。
明治時代に作られた唱歌『夏は来ぬ』にも、初夏の瑞々しい情景が歌われていて、C職員はこの歌を聴くと胸が高鳴ります。
↓↓↓
http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-110427-359
リンク先:「うたまっぷ」内の『夏は来ぬ』
でも現代においてもきっと、四季のうつくしさが様々な芸術文化を生み出していることでしょう。
和歌浦の自然が賑わうのは、初夏だけではありません。
春と秋には、和歌浦湾の干潟にはシギやチドリが飛来します。
(いつもこの一帯で生物調査をしている方がいらっしゃるのですが、カウントしたシギチドリの個体数を環境省に報告しているそうです)
片男波の対岸の名草山は、春にはサクラ、秋には紅葉が鮮やかです。
ツグミなどの冬鳥もやってきます。
そのように、季節ごと、それぞれの魅力を備えているのです

「


この地の見事な景観から、みなさまの芸術文化活動のインスピレーションを得て頂ければ嬉しく思います

さて、このエントリに載せる画像がないので、これを掲載してみます


キューブの敷地内ではないのですが…
キューブのD棟の北側の、川沿いに生えている植物です。
でもこれ、土壌ではなく、なんと松の木の幹から生えているのですよ

この松の、この黄色で○をつけた部分から

↓↓↓

明らかに、針葉樹ではない謎の植物体が、松の途中から生えています。

松の樹皮に根を張って。

ネット検索すると、マツの着生植物としてランの仲間がいくつか出てきました。
でもこれ、ランではないみたいだし。
白い花弁のように見える部分だけど、どうも花ではないような…

一体何者

自然博物館に問い合わせてみようかしら…
2020年05月28日
6月1日の予約抽選
既にHP上ではお知らせしておりましたが、日が近づいてきたのでブログでも重ねてお伝え致します

毎月1日(休館日にあたる場合は、その翌日)は、アート・キューブの施設予約の抽選日。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
5/1は抽選会が中止となり
1ヵ月延期 されました。
そのため以下のとおり、
6/1㈪に2ヵ月分の抽選
が行われます。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*



令和2年 6月1日㊊ 10:00~

令和3年 5月1日㈯ ~ 6月30日㈬ 分の

(およびAと併用のアトリエ)
令和2年11月1日㈰ ~12月28日㈪ 分の

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
上記の抽選対象分については、6/1の朝10時まではご予約して頂けません


利用者の皆さまにはたいへんご不便をおかけ致しますが、以上よろしくお願い申し上げます



(画像ナシのエントリが寂しいので、またまた関係ない画像をば…)

D棟北の植え込みから生えてきたキノコ

もうじき梅雨ですからねぇ

2020年05月27日
6月のイベントも…
もうすぐ梅雨

「6月のイベント情報を」 と言いたい時期ですが…
5月に引き続き、
新型コロナウイルスの影響により
6月のイベント開催情報はない と思われます…
もし何か新たな情報がある場合は、
随時、当館ホームページやこのブログ等でお知らせ致します。
全国的に新規感染者数が減少していて、それはとても喜ばしいことですね

しかし、決して油断はできません

「新しい生活様式」を身につけて、私たちひとりひとりが、「感染しない」「感染させない」努力を続けていかねばなりません

力を合わせて頑張りましょう

画像ナシのエントリが寂しいので、無理やり何か載せてみましょう。


あしべ橋の下でくつろぐ魚たち


釣り好きのうちのI職員によると、「チヌやろ」とのこと。
画像では小さくてわかりにくいのですが、ふっくらした口元がキュートなおさかなでした


2020年05月21日
Make it Blue ☆
和歌浦湾に夜の帳がおりると…
青い光に浮かび上がるアート・キューブの姿が



終わりの見えぬ、新型コロナウイルスとの闘い。
医療従事者への感謝や応援の思いをブルーのライトアップで表現する取り組みは、イギリスに始まったのち世界中に広がりを見せています。
和歌の浦アート・キューブもその趣旨に賛同し、5/16よりブルーライトアップを開始しました

医療に携わる方々だけではなく、いま最前線で奮闘なさっている全てのエッセンシャルワーカーに、この青い光を捧げます。

「ありがとうございます」「頑張ってください」「ご無理なさらないで」
…どのように言葉で表現しても、うまくお伝えする自信はありません。
悔しいけれど私たちは、最前線の活動に直接的なご協力をする術を、何も持っていません。
そんな無力な私たちですが、このブルーライトにただただ、思いを託したいのです。
感染拡大が収束しますように。
人々の健康と生命が、みんなの自由が、財産が、芸術や文化が、人生が、どうかどうか守られますように。
そして、守ってくれている皆さまの闘いの日常が、どうぞ少しでも早く、安らぎの日々へと戻りますように。
誰もが、そう祈っています

アート・キューブのブルーライトの色味は、「ロイヤルブルー」っていうイメージでしょうか?
角度や気象条件の差異により、色合いが少しずつ違っては見えますが。

ライトアップは、日没から開館時間終了の22時まで。
キューブの敷地内各所に元々設置されている照明がありまして、日没から22時まで点灯していたのは従来からも同じ。
種明かしすれば、このように青いセロファンをかぶせただけなのです。

ただ、照明はたくさんあるし、登るのが恐ろしいような高所のものも。
ちょうど雨天だった5/16にブルーライトアップ作業をするのは、なかなか骨が折れました。
アート・キューブの舞台技術を担当してくれているハートスさんとうちの職員が頑張り、このように見事にキューブを青く染め上げることに成功した次第

中庭も、幻想的な雰囲気。

これは、ホールと事務所エントランスの間から東方向を見たところ。

あしべ橋の向こうに、ターコイズブルーに照らし出された紀三井寺が

左のほうには医大病院も見えます。
医大からは、こちらの光は見えるのでしょうか?
これは、FLEXの裏道からキューブ方面を見たところ。

観海閣や玉津島神社もキレイですね。
2020年05月16日
本日より施設再開…
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、4/25から臨時休館が続いておりましたが…
和歌山県の緊急事態宣言が解除されたことを受けて、
和歌の浦アート・キューブは
本日 5/16 ㊏ より
施設利用を再開 しております

当日のお知らせとなり、申し訳ございません

ただ、施設は再開したものの、残念ながら以前の日常が帰ってきたわけではありません。
4月中頃の「利用自粛要請」の段階に戻った状態でございます。
皆様におかれましては、まずは当館を利用なさるか否か再検討して頂き、
その上でご利用になる場合は、以下に掲載した 注意事項を遵守 し、
感染拡大防止に努めて頂けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます

●●新型コロナウイルス感染拡大にともなう利用自粛のお願い●●
(令和2年5月16日改訂版)

※クリックし拡大してご覧ください
2020年05月10日
受付に透明シートを設置!
ただいま臨時休館中のアート・キューブでございます

まだ、再開の日程は決まっておりません

何か決定しましたら、ホームページや当ブログにてお知らせ致します

ご不明の点は、直接お電話でもお問い合わせをして頂けます

(火曜日を除く9:00~17:15)
施設再開後の利用に関する各種申請手続(予約やキャンセル、新規利用者登録など)は、臨時休館中の今も受け付けております。
この休館中は最少人数が出勤しているだけのアート・キューブですが、その間、再開に向けての準備にあれこれ励んでおります

まず、昨日職員が汗水たらして製作したのが、これ

↓↓↓

そう、感染拡大防止用の…
えっと…何という名称なのですかね??
今、街じゅうのスーパーやコンビニのレジに設置されている、あの透明のシートでございます。
角度を変えて見ると、こんなかんじ。
↓↓↓

アート・キューブの窓口の構造上、シートをくっつける場所がない

このように、枠から作らなければなりませんでした。
ホームセンターに売っている分厚いゴム製の板が足元の土台で、その上にこれまたホームセンターで買ってきた角材を立て、透明シートの木枠としています。
L字型の金具で補強しました。
↓↓↓

角材2枚の間に、このようにシートを挟んでいます。
(わかりにくい画像でスミマセン)
↓↓↓

裏(事務所の中)から見ると、こんなかんじ。
↓↓↓

この他、休館中の今だからこそできる作業に、いろいろと取り組んでいる毎日でございます
