2020年10月26日
「セレノグラフィカ ダンスワークショップ2020」募集のお知らせ!
毎年ご好評を頂いている、アート・キューブAホールでの
「子どもゆめ基金助成活動」のワークショップイベント

昨年は、夏に「ドラマ教育」、冬は「和太鼓」を開催しました

※その過去のワークショップの記録です。
今回のものとは内容が異なりますが、
ワークショプの雰囲気を知りたい方は
どうぞご参考に…
↓ ↓
そして今年の冬、開催するのは…


です


(小学生のみなさまのお手元には、小学校を通じて10月中頃に
チラシが届いているかと思うので、ご参照ください

このイベントの募集は、今月末の
10/31 ㊏
から開始

チラシ画像とイベントの詳細を、以下に記載致します

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上のチラシの内容詳細が見えにくい場合、
こちらのサムネイル画像をクリックで拡大してご覧くださいませ


↓↓
チラシ表面

チラシ裏面

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カラダの動きで伝える、
伝わる楽しさを知ろう!
セレノグラフィカ
ダンスワークショップ 2020
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コンテンポラリーダンスカンパニー
セレノグラフィカ

(隅地茉歩さん・阿比留修一さん)
1997年に結成されたセレノグラフィカさん。
とても気さくで魅力的なお2人は、長年の活動の中で
ワークショップの経験が豊富

どなたさまも安心してご参加くださいね

http://selenographica.net/


(令和2年11月から令和3年1月にかけての全6回)
【練習日】
13:00集合~16:30終了
11/23㊗ 11/29㈰
12/19㈯
1/10㈰ 1/23㈯
【発表公演】
10:00集合(リハーサルあり) 15:00開演
1/24㈰


小学生~高校生25名
大人5名
(計30名)


1,000円
(傷害保険料込み)


水筒・汗拭きタオル
動きやすい服装
マスク・靴袋
(裸足または靴下で行うワークです)



10:00 開始

(お電話で先着順)
和歌の浦アート・キューブ
(公益財団法人 和歌山市文化スポーツ振興財団)


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このダンスワークショップは、
ダンスを通して、のびのびとした
身体表現法を学ぶ
ことを目的としたものです

毎夏当館で開催していた
「ドラマ教育ワークショップ DICE in わかやま」のテーマも
「体の動きや表情で伝え合う、理解し合う」
というものでしたから、このダンスワークとも
少し通じるものがありますね

さらに今回は「ダンスワーク」である以上、
創造性、芸術性の要素が加わることとなります。
自由な身体表現を収斂、
発展させ、見ごたえのある
ダンス作品へと昇華させるワーク
なのです

でも、決して難しく考えなくて大丈夫

何より大切なのは、楽しむこと

楽しく過ごすワーク時間の中で、
新しいお友達とも出会えることでしょう

そして、
障がいをお持ちの方のご参加も可能
です

ただし、要介助の方の場合、ご家族等介助者のご同伴をお願い致します。
(詳細はアート・キューブまでお問い合わせください)
またコロナ禍での開催ということで、もちろん感染拡大防止の配慮を致します。
講師のセレノさんによる
ソーシャルディスタンスを取り入れた
ワークプログラム
ですので、安心してお申し込みください

参加者のみなさんにも、マスク着用、検温等の体調管理、
手指消毒などの感染防止対策をお願い致します。
練習日は11月から1月にかけての5回。
それを終え、最終日6回目にあたる
1/24㊐
は、ついに…
ダンス作品の発表会

ご家族やお友達、その他ご観覧にいらっしゃる大勢の方々の前で、
練習の成果を披露しましょう

このブログでも、ワークショップの内容報告を掲載させて頂きます

(撮影した写真は、できるだけそのままの形で掲載できたらと思っておりますが、
web上へのお顔出しがご心配な方は、お申し出くださればご配慮致します

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さてここで、「コンテンポラリーダンス」についてのお話を。
(既に熟知していらっしゃる方は読み飛ばしてください

そもそも、「コンテンポラリーダンス」とは何なのか

一般にはあまり聞きなれないダンスのジャンルかも?
これを書いているスタッフブログ担当の
わたくしC職員など、最初に聞いた時はチンプンカンプンでした

そのようにご存じない方のために、少々雑談めいた
コンテンポラリーダンス話をば書き連ねます。
↓ ↓ ↓
「contemporary」…「現代的な」という語義からも読み取れますが、
元々のコンテンポラリーダンスとは、
「時代の先端を体現した舞踊」
「前衛的なダンス」
というようなものかと思われます。
するとつまり…
「今どきの流行りもの」ということ

あるいは「まだ誰もやったことのない、チャレンジ的なダンス」っていうこと

まずはそう考えました。
しかし現代においては、ひとくちに「コンテンポラリーダンス」と言っても
バリエーションがとても豊かになり、定義づけるのがちょっと難しいようです

必ずしも「前衛的な」とか「ブームに乗っかった」とか、あるいは「珍奇な」ものとは限らない。
新しいものも古いものも、こだわりなく取り入れているのではないでしょうか。
そう、たぶん
「こだわらない」
がキーワード

ストリートダンス、エスニックなダンス、太極拳のような武術の型などを
取り込んだものもあるそうです。
近年はクラシックバレエや演劇でも、コンテンポラリー作品が上演されるのだとか。
ダンスや芸能の分野では現在、「コンテンポラリー」が花盛りのようですね

もはや、コンテンポラリーダンスとそうでないダンスとの線引きが
わからない気もします。
たとえその名称は聞き慣れなくても、私たちはきっと、
既に「コンテンポラリーダンス」を日常的にどこかで
目にしているはずです

日本の芸能界でも、コンテンポラリーダンスを得意としていたり、その要素を
パフォーマンスに取り入れている方は多いですね。
有名なところでは、土屋太鳳さん、米津玄師さん、森山未來さん等でしょうか。
彼らの動画をyoutube等で観ることができますから、関心おありの方はぜひ

百聞は一見に如かず、実際にご覧になれば一番わかると思うので…
他にも、ジャニーズのグループ(嵐…だったかな?)が少し前に発売した
CDのプロモーション映像には、椅子と踊っている姿が収録されていました。
それをテレビで観たC職員、
「ほぅ~これも間違いなくコンテンポラリーダンスやな

と思いました。
嵐と椅子とのコラボ動画を見た瞬間、C職員の脳裏には、
以前職場で見せられたスマホ動画が想起されたのです。
それは、コンテンポラリーダンスをライフワークとして生きる、
当館のH職員が撮った自らのダンス動画でした

(動画内の彼は、ぶらくり丁のイベントで、まさしく椅子を相手に
謎めいた舞踊を展開しておりました

私の目には、「ダンス」というよりパントマイムに
見えたのですが

嵐より先にうちのH職員が椅子ダンスをしていたことが
まずは驚きですが、まあどっちが「よりイケてた」のかは
敢えて書きますまい

ま、そのように、椅子にシンパシィを感じて共に踊るもよし…
何ものにも囚われず、感性の向かうまま、
振りや形を決めはせず、自由に表現する…
それが、現代のコンテンポラリーダンスなのでしょう。
少なくとも今回のワークショップは、
そう捉えて頂ければ間違いありません

コンテンポラリーダンスには、
華やかな舞台装置や衣装は何もなく…
必要なのは、
自分や仲間の身体。
そして、
「表現したい」
「感じたい」
「伝え合いたい」
という思い。
以上のような情報を総合し、
「フリースタイルな演劇的身体表現
=コンテンポラリーダンス」
であると、わたくしC職員は理解しております

自由闊達なフィーリングが、一番大切
なものなのでしょう

華やかさはなくても、体ひとつで表現できるのって、
素晴らしいと思います。
磨き抜かれた創造力、表現力を身につけることは
人生の宝ではないでしょうか

ダンス担当H職員は、こう強調します。
「コンテンポラリーダンスを始めるにあたり、
ダンス経験の有無や、
運動能力の高低は
一切問わない

そして、セレノさんのHPには、こう書かれています。
「ダンスを創り、ダンスを踊ります。
ダンスを伝え、ダンスを広げていきます。
身体と心をパートナーに、
毎日を生きている皆さんに
そのことの豊かさと深さに出会っていただくのが、
セレノグラフィカの喜びです。」
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というわけで…
みなさま、どうぞ奮ってダンスワークショップ募集に
お申し込みくださいませ

受付開始すぐに定員いっぱいとなる可能性もありますので、
お電話はどうぞお早目に

10/31 ㊏
10:00 に
アート・キューブでお電話をお待ちしております


あっ、募集開始日はハロウィンですね

画像:事務所受付に出現したオバケ

Posted by 和歌の浦アート・キューブ at
16:52
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2020年10月21日
11月のイベント情報☆
本日も秋晴れのよいお天気

ただいまC1制作室にて、クレパス画教室を開催中のアート・キューブ

参加者さんの中には、遠いところから電車やバスでご来館の方もいらっしゃったので、晴天に恵まれてよかったです

さて…
11月のイベント情報
を作成しましたので、掲載致します


上の画像の詳細が見えにくい場合、こちらのサムネイルをクリックで拡大してください。
↓

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11月の初めには、素敵な筆文字アートの展示会があります

主催者さんの作られたフライヤー画像をアップさせて頂きますね

(クリック拡大してご覧ください)
↓

美穂の


11/6㊎ ~ 11/8㊐
10:00 ~ 17:00
(3日間のうち初日のみ13:00~)
入場無料
「展示会を開くのは初めて」とおっしゃっていた主催者の美穂さん

記念すべき第一回を当館で開催してくださって嬉しいです

美文字教室のみなさんの作品展示もあるとのこと

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そして、アート・キューブ自主事業「ダンスワークショップ」は、11/23が第一回目の開催日です

募集開始は10/31の朝10:00から

このダンスワークショップの詳細いろいろは、近日中にまたブログに投稿させて頂きます

今日はとりあえず、チラシ画像と概要のみ掲載致します

(クリックで拡大してご覧ください)
↓↓
ダンスワークショップチラシ表面

ダンスワークショップチラシ裏面

カラダの動きで伝える、
伝わる楽しさを知ろう!
セレノグラフィカ


<開 催 日 時>(全6回)
【練習日】 (各日)13:00集合~16:30終了
11/23㈪㊗ 11/29㈰ 12/19㈯ 1/10㈰ 1/23㈯
【発表公演】
1/24㈰ 10:00集合(リハーサルあり) 15:00開演
<受 付 開 始>
10/31 ㈯ 10:00~
(お電話で先着順)
<募 集 対 象>
小学生~高校生25名 / 大人5名
<参 加 費>
1,000円(傷害保険料込み)
毎年ご好評を頂いている、「子どもゆめ基金」のワークショップ。
今年は初の試みのダンスワークショップです

コンテンポラリーダンスユニット「セレノグラフィカ」のお2人を講師として迎え、自由な身体表現によるダンスの創作をします。
ワークショップは11月から来年1月にかけて、練習日5回、発表日1回の全6回。
最終日はリハーサルと発表公演です

みなさまのご応募をお待ちしております

(先着順なので、お電話は10/31のお早目に

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2020年10月19日
和歌の浦の秋雲を追いかけて…
キンモクセイの香気ただよう秋を迎えています。
数日前からヒィーヨ…ヒィーヨ…と聞こえてくる鋭い鳥の声は、人里に降りてきたヒヨドリでしょうか。
片男波で秋口の宵に大合奏を響かせていた虫たちも、季節が進んで気温が急激に低下してくると、次第にその音色の規模を縮小し始めた様子…
体調を崩しやすい季節の変わり目なので、みなさまご自愛くださいませ

さて本日は、
秋めく和歌の浦の美景

をばアップしたいと思います

ブログ担当C職員の特殊な美意識が災いし、時折わけのわからない画像が掲載されることもある、このアート・キューブのスタッフブログでありますが…
今回はご安心ください

美しいものを心から愛するS職員が撮りためた、
和歌浦湾の秋空画像の特集
と致しますので

秋晴れの10/1の午前中。
アート・キューブD棟裏で風に揺れる、うす紅色の秋桜(コスモス)の花びらが…
ん~、さだまさし氏の名曲の歌詞のようですねぇ

花目線で、空を見上げてみましょう


このコスモスは、夏にS職員が種をまいたもの。
仕事の合間にこまめにお世話をしていたので、キレイに咲いてくれました


雲ひとつない快晴の空も美しいけれど…
でも、雲が空のキャンバスに描く自然のアートには、時に目を見張らされることがあります

美しい雲に心を寄せる「雲マニア」な人々がいらっしゃいますが、実はうちのS職員もその1人。
「絶景の宝庫 和歌の浦」
に勤める身となった以上、S職員の雲画像収集にはますます力が入っているはず

というわけで、以下にご紹介するのは
雲画像コレクション
です



さて、こちらは少々季節が遡って、7月中旬に撮ったもの。
雨がいつまでも多い7月でしたが、もしや、この頃にはまだ梅雨明けしていなかったのでは…
キューブ前の海沿いの歩道から、観海閣や玉津島神社の方向(北)を見たところです。
↓

こちらは、不老橋の上から。
↓

どちらの画像も、空にはホワホワとした羊毛みたいな愛らしい雲が浮かんでいますが、何という種類の雲なんでしょうね?
ネットで検索してみて、「ひつじ雲(高積雲)」というやつかな??と思ったのですが…
これは夏の終わり(9/1)に撮影した雲画像。
しかも撮影地は和歌浦ではなく、実は紀中のどこかでございます。
(青々としたミカンの果実が写っているので、おそらく日本一のミカンのふるさとではないかと)
↓

これも9/4撮影の夏雲の拡大画像。
↓

まさに巨大な「入道雲」というかんじ。
入道雲って正式には「積乱雲」という名前なのですね。
こうしてまじまじ観察してみると、陰影に富んだその姿はなかなか見ごたえがあって面白い

その夏の空から一転…
こちらは、10/3の夕方に撮影したもの。
↓

(あしべ橋の上にて 17:22:31)
鹽竈神社や玉津島神社の向こうに見えるのは、暮れなずむ北西の空。
西の空の夕陽を映じた雲のきらめき、光と影のコントラスト…
その5分後、旭橋から西北西を仰ぎ見て…
↓

(旭橋の上にて 17:27:29)
秋葉山の向こうに、今まさに沈みゆく太陽。
刻々と移りゆく黄昏の空の美しさは、どんなに言葉を尽くしても表現しきれませんね。
これはその4秒後ですが、医大手前の和歌川沿いの道を北上しながら、南南西の空を振り返って撮影。
↓

(医大西側の道路上から 17:27:33)
まだ東に広がっている青空と、西側から迫る茜空…
夕陽を受けて、医大の建物もオレンジに輝いています。
↑↑↑
…これら10/3の夕雲画像、とても素敵ですね

終業後、帰宅途中の車窓から撮ったものですが、撮影者のS職員はこの土曜日、ご家族のお迎えの車の助手席に乗っていたので、走行中でも存分に撮影ができたのでした

これは10/7、片男波の通りから和歌浦湾の空を撮ったもの。
↓

うろこ雲…いわし雲…?
秋の季語にもなっているそれらは、気象用語では「巻積雲」と呼ばれるそうです。
でも知識のないC職員には「巻積雲」と「高積雲」の区別がつきません

きっと、似て非なるものなんでしょうけど。
これは昨日10/18の午後、お休みだったS職員が浜の宮海水浴場から撮ってきたものです。
あちらから見る和歌浦湾も絶景です

(夕陽が水平線に沈むのを見られる)
↓

なんじゃこりゃ


なんか…雲の面積がすごい

雲のアプリで検索すると「ひつじ雲」という結果に。

おだやかな晴天なのに、一面に敷き詰められたひつじ雲さんに太陽光が遮られ、砂浜が暗くなっていますね


おおっ、ポッカリと開いた雲の穴から、まぶしい光が差してきましたぞ

なんと神々しい…

コロナで出口の見えぬ窮屈な日々…
そんな毎日ですが、無限の空や海を眺めていると、いつか戻ってくる明るい未来に思いを馳せられるような

一年で最も空が高く澄み渡る秋。
でも、美しい秋空が見られるのはわずかの間です。
みなさまも、お天気のよい日に和歌浦にいらっしゃったならば、ぜひ空を見上げてみてくださいね

市街地とは全く違い、
和歌の浦の空はホントに広い

ですから

アート・キューブの我々も、これからも和歌浦の美景を見つめ、素敵な画像があればまたアップしたいと思っております

昨日もD棟裏で、コスモスが可憐に揺れて…

あっ

コスモスの茎に、アブラムシとアリンコのかわゆい営みが見られますよ



アブラムシがついてるのを放置しているのがバレたら、S職員に怒られるかも…


2020年10月09日
「月夜の祭典~Neiro~」のご報告☆


9/26㈯に開催、無事終了致しました

今回の当イベントは、前例のない「コロナ禍での開催」。
例年とは違い、何かと制約の多い催しとなりました

我々スタッフには行き届かぬ点も多々ありまして、申し訳ございませんでした

それでもどうにか成功のうちに終えることができたのは、偏にみなさまのご理解とご協力の賜物です

その感謝の思いをこめて、「月夜の祭典~Neiro~」の内容のご報告を、以下に記載させて頂きます



これは9/26当日の昼間、会場設営途中の芝生広場。
ソーシャルディスタンスに配慮し、間隔を空けて並べることのできた席数は、例年の六割程度。

当日ご来場のみなさま、お名前とお電話番号のご記入にご協力くださいまして、まことにありがとうございました

(新型コロナウイルス感染症対策として、イベント主催者に対しては、政府から名簿作成を義務付けられております

そのため会場(芝生広場)の入口を一か所にし、入場者管理を行うこととなりました。

18:00の開場より早くから、予想以上に多くのご来場者が…
間隔を空けて並んで頂くことへのご協力、ありがとうございました


入場人数が、立ち見の方々も含めて「もう密を回避できる上限いっぱいか

会場外から立ち見等をされることとなったみなさま、申し訳ございませんでした

そしてコロナ対策として、カフェ・マーレライさんによる飲食物の会場販売も、今年は見合わせることとなりました。
楽しみにされていたみなさまには申し訳ないことです

アート・キューブの毎年の恒例イベント「月夜の祭典」の本来の持ち味は、屋外ならではの開放感や自由さのはず。
心地よい秋の夜風に吹かれながら、フラリと気軽に立ち寄って演目を楽しみ


毎年足を運んでくださる方は、きっとそこを気に入ってくれているのかと…
けれど今年は、そんなフリースタイルなイベントを行うことが困難な年

もちろんこのコロナ禍において屋外イベントは「室内の密閉空間ではないから安全

だからこそみなさま、今回も安心してご来場くださったのかもしれません。
なんとか雨も止んでくれたので、予定通り芝生広場での開催ができて本当によかった


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そして、お待たせしました

18:30開演

まずは TAZの団 さんから


2015年結成の、箏と尺八の演奏グループ。
「若浦に 潮みちくれば 潟を無み 葦辺をさして 田鶴鳴きわたる」
…この山部赤人の有名な和歌の中の「田鶴」をグループ名に冠された、とのこと。
本日のご出演は、箏の宇杉さん、十七絃の岡本さん、尺八の市川さんと岡部さんの4名。
事前の打ち合わせ時より、宇杉さんからは「コロナの影響はありますが、今後も変わりなく色々な場で音楽で華を添える力になれればと思い演奏します」とのお言葉を頂戴しておりました

和歌浦湾に響く、箏と尺八の音色…
息を呑むほどの荘厳さ


市川さんによる、和楽器の詳しい解説も聞きどころ。

『まりと殿様』から『My heart will go on(タイタニック愛のテーマ)』まで、様々なジャンルの曲を雅やかな音色で聴かせてくださいました


生演奏で聴く機会の少ない和楽器。
「もし自分もあんな優美な演奏ができたら、どんなに素敵な気分かしら…


会場のみなさまにも、きっと同じ思いの方がたくさんいらっしゃったはず

前日からの雨で、26日もお天気は微妙な感じでしたが…
おっ、月が出てる



Aホールのガラス面にも、小さくお月さまが映っています。
月とTAZの団さんの共演写真(小さくてわかりにくいかな?)
↓

次にご出演されたのが、小谷允城 さん


国内外の音楽大学にて弦楽器を学び、帰国後は和歌山を拠点に音楽活動を展開されているクラシックギター奏者。
ギターやウクレレのレッスンで、いつも当館をご利用してくださっている小谷さん。
その生の演奏を聴くことが叶うとは…我々スタッフも嬉しい限りです


曲の合間のトークの場面では、
「コロナの影響で演奏活動の機会が減っていました。こんなに大勢のみなさんの前での演奏は何だか久しぶり」
と、ちょっぴり面映ゆいような表情を浮かべて語っておられた小谷さん。
さきほどのTAZの団のみなさまもですが、楽器を演奏なさるお姿って、本当に魅力的なものですよね

小谷さんも、なんと凛々しい…

そして小谷さんの2曲目では、コンテンポラリーダンスのグループWA☆CHぃ~ずさんとのコラボレーションも

会場でもご紹介しましたが、実はWA☆CHぃ~ずメンバーの1人は、コンテンポラリーダンスをライフワークとして生きる我がアート・キューブのスタッフ・H職員でございました。
月夜をイメージしたダンスとコラボしたのは、『シチリアーナ』という曲。
レスピーギ作曲の舞踊組曲の中の第3曲目です。
元々はこの曲、リュートという楽器を中心とした合奏のために書かれたもののようです。
のちにyoutubeにて原曲と聴き比べてみたわたくしC職員などは、今回のギターの独奏のほうが断然ステキだな

夜露のポエムが雫となって、ポツンポツンとこぼれ落ちるように…
あるいはまるで、ためらいがちな愛の呟きのように…
美しい旋律がたゆたいながら、小谷さんの指先から紡ぎ出されて…

その音色の後ろで、4人のダンサーたちの前衛的な舞踊表現が展開されます

切ない余韻を残し、WA☆CHぃ~ずさんのコンテンポラリーダンスと共に、『シチリアーナ』は終了。

小谷さんはその後も、超絶技巧のトレモロを駆使した『アルハンブラ宮殿の思い出』など、数曲を聴かせてくれました

そして、最後にご登場されたのがPAPIRIO´nさん


2014年結成の、アルパ奏者PAPIさんを中心としたフォルクローレバンド。
地元和歌山を拠点に、全国各地で演奏活動を展開されています。
メンバーのフルート奏者ちはるさんは、小谷さんと同じくレッスンでよくアート・キューブを使ってくださっています。
初めてそのちはるさんの演奏を聴かせて頂けるのかと思うと…
スタッフ一同、なんだか胸が高鳴ります

日本において「フォルクローレ」と呼ばれるのは、主にラテンアメリカの民族音楽のことかと思います。
先住民とスパニッシュの音楽性が融合、発展したものであり…
私たちがよく知っているところで言えば『コンドルは飛んでいく』(今回も演目にありました)などが、代表的なフォルクローレの曲でしょうか。
ケイナやカホンといった民族楽器と、独特の哀愁を帯びた曲想…
我々の持っている「フォルクローレ」のイメージは、そんな感じですよね。
リーダーのPAPIさんの楽器「アルパ」は、フォルクローレで使われるハープの一種。

少し前の土曜日の朝、わたくしC職員はたまたま家のテレビで『題名のない音楽会』のハープ特集を観ました。
その時知ったことですが、本場ではアルパはPAPIさんのような「逞しい男性の奏者がほとんど」とのこと。
我々が(勝手に)持っているハープのイメージ(たおやかな美女が奏でる…みたいな)は少々違っているのかも

そしてアルパは、指の腹ではなく爪で弾く楽器であるらしいのです。
もちろん自前の爪とは限らず、奏者の方はどうやら丈夫な付け爪か何かを用いるようです。
(テレビでは「接着剤は釣り具用のものがオススメ」という豆知識も聞きました)
PAPIさんも、指の腹ではなく爪を使って演奏されているのかしら…?
ちょっと失礼して、リハ中の写真のお手元を拡大してみましょう

(素早い指さばきを遠くから撮ったので、見えにくいけど)

あっ

確かに何やら、白いものが見えるような…

おっと、ブログではつい、珍しい楽器のことばかり書き連ねてしまいましたが…
それより何より、PAPIRIO´nさんの演奏の華やかなこと


耳にした瞬間、その場にいた人々はみんな、その音色の渦に呑み込まれるような高揚感をおぼえたはず

アルパやカホン、ギター、パーカッションはフォルクローレのテイスト全開

そしてヴァイオリンとフルートが、高らかに主旋律を奏で…

クラリネットとウッドベースはメロディをしっかりと支え、エッジの効いたフレームをかたち作る…

8つの楽器がそれぞれに鮮やかな色彩を放ち、しかも三位一体ならぬ「八位一体」となって、見事なまでにひとつの音楽を形成しています。
胸が躍るような迫力ある名演


ヴァイオリンのみなみさん、フルートのちはるさん、クラリネットのみほさん、お三方のうるわしいお姿にも目を奪われました

(でも、ちはるさんのきれいなお顔がマイクで隠れて写ってしまいました

6曲の演目を終え、メンバー全員で深々とご挨拶してくださいました。

しかし鳴りやまぬ拍手と「アンコール


さらに、エンディングは『ミ・ディスペディーダ』という一曲。
楽しげで、でも「これでホントにおしまいなの?」と思うと、寂しくなっちゃうようなラテンのメロディでした

ご来場のみなさまに頂いたアンケートを読んでも、「最後の曲には泣きそうになった

ホント、感動的なコンサートのおしまいって、名残り惜しくて涙が出そうになるものです…
でも、笑顔で最後の演奏をなさるPAPIさんたちを見ていると(フィナーレの写りよい写真が撮れていなくてスミマセン)、「またいつかきっとお会いして、素敵な音楽を聴かせてもらえるはず


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以上のような形で、令和2年度の「月夜の祭典」は、無事に終了致しました

すっかりご報告文が長くなってしまい、申し訳ありません

それに、C職員のカメラの腕はどうにも上達せず、せっかくのステキな演奏シーンをうまく撮れていなくてスミマセン

取材に来てくれたテレ和歌さん(青いシャツのお2人)と同じアングルから撮っていたのにも関わらず

カメラを持ってウロチョロするC職員が、後ろで観覧されている方のお邪魔になっていたなら申し訳ありませんでした


今年の未曾有の状況…このコロナ禍において、多くの方々が集う催しを計画し実施することは、やはり容易なことではありませんでした。
繰り返しになりますが、これも全てご理解、ご協力くださったみなさまのお蔭なのです

出演者のみなさま。
ご来場のみなさま。
全てのみなさまに、スタッフ一同、感謝の気持ちをお伝え致します

「ずっとコロナで外出を控えていたけれど、久々に良い音楽を生で聴けて感動しました

というご感想を、非常に多くの方から頂きました。
みなさまの息苦しかった自粛生活に、一滴の潤いをご提供できたのでしょうか

喜んで頂けたこと、とても嬉しく思います

「音楽の素晴らしさを改めて実感した」
「私はすごくヴァイオリンを習ってみたくなりました」
「地元和歌山のアーティストの演奏を、こんな身近な場所で、ラフな形式で聴ける。このイベントのローカル感や手作り感が好きなんです」
…本当に、多くのありがたいお言葉をかけて頂きました。
公共の「アートセンター」の使命とは、市民のみなさまにそう感じて頂くことや、みなさまの創造性の拠り所となることですから。
みなさまに頂戴したアンケートのご意見を参考に、またスタッフ一同での今年の反省点も踏まえ、これからもみなさまのご期待に添える催しを企画して参ります

今後もこの恒例行事「月夜の祭典」と和歌の浦アート・キューブを、何卒よろしくお願い申し上げます
