2018年08月13日
「 DICE in わかやま 2018 」 ご報告 ♪
残暑お見舞い申し上げま~す
わたくしC職員の自宅付近では、ツクツクボウシが鳴き始めています。
種名は知らないけど、アカネ類(アカトンボの仲間)の集団が夕方、あしべ橋の上でホバリングしているのにも出会いました。
もうお盆休みだし、海水浴場にももうじきクラゲが出現するのでしょうか。
夏の盛りかと思わせて、しかしどこかしら、秋の気配も感じる今日この頃…
夏が大嫌いなのに、夏の終わりはなぜだか毎年せつないC職員でございます
みなさまには今年、トキメキの夏体験物語は訪れましたか?
さて、8/6(月)と8/7(火)の両日、「 DICE in わかやま 2018 」 が開催されました
参加者のみなさんにとって、きっとこれはトキメキ夏体験だったかと思います
どちらの日も、ワークショップ日和の晴天
その代わり、まあ当然ながら暑く…
しかし子どもたちは元気いっぱい
先生方もたいへんパワフルで、DICE初体験だったC職員、すっかり圧倒されてしまいました
以下、その2日間のワークショップの内容をリポートに致しましたので、お読み頂ければ幸いです。
ただ、リポートがC評価やD評価となりましても、DICEで疲れ果てたC職員には、再提出をする体力は残っておりませんので悪しからず
8/11(土・祝)には、「舞台ワークショップ」の第一回目も開催されましたので、月末の第二回と第三回が終了したら、またそのリポートも提出させて頂きたいと思っております
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「 DICE in わかやま 2018 」 8/6 & 8/7
ワークショップ リポート
※様々なゲームを行いましたが、その全ては網羅できておりません
少し端折ったリポートとなりますが、ご了承ください
こちらが講師のお2人。
Shani Ben-Aroya先生と、岡本伸子先生です。
お2人はイギリスで知り合い、お友達になられたそうです。
年齢も国籍も言語も、思想や宗教や趣味なんかも、きっと全然異なっているはずのお2人。
なぜ、お友達になれたのでしょうね?
それは、このDICE(ドラマ教育ワークショップ)を体験すれば、きっとわかるはず
今回シャネイ先生は、イスラエルから21時間もかけて来てくださいました。
シャネイ先生と岡本先生の他、男性の先生と通訳の方もお1人ずつ来てくれて、講師陣は合わせて4人。
参加者のみなさんには、まずホール入口で受付を済ませて頂き、名札を体に付けてもらいます。
名札は、テープに油性マジックで名前を書いたものです。
ホールの扉前で、先生たちがお出迎え
DICE本番開始後は、保護者の方には外へ出て頂きました。
ホールの中は、参加者の子どもたちと講師陣、あとはアート・キューブ職員だけになりました。
あ、大人の参加者の方も、当日飛び入りで何人かいらっしゃいました。
年齢層がバラバラなほうが面白くなりますね
プログラムはこちら。
我がアート・キューブが誇るゆるキャラ系I職員が、施設責任者としてのご挨拶をば…
「ハローゲーム」
みんながランダムに歩き回り、出会った人と挨拶を交わし、握手をします。
初めて出会う子たちにドキドキ
積極的な子、はにかみ屋さんの子…
C職員も参加し(8/6)、照れながらご挨拶をしましたが、舌がもつれて「Nice to meet you」と発音できていません
「オーゲーム」
これは、毎回みなさんに人気のゲームです。
自分と他のみんなとの相違点、共通点が認識できます。
みんなではしゃぎ、気分が盛り上がって、どんどん打ち解けていきました
2人組になり、その2人で三角形を作ります。
「2人なのに三角」というのがポイントで、ちょっと難しいです。
3人組になり、四角形作り。
「3人なのに四角形」だから、またまた工夫が必要です。
3人で、ああでもないこうでもない…と相談しながら…
5人組で、お寿司を作ります。
C職員は体がでっかいので、当然のように握りずしのシャリ役を務めました。
まさか私が寿司ネタになり、小学生の上に巨体を載せるわけにもいきませんからね。
しかしシャリと化している最中、日ごろの運動不足がたたったのか、あるいは寄る年波には勝てぬのか、C職員の右足の裏がピキーンッと攣ってきたのです
「はうっ…!」
ひとり激痛に耐えるC職員。
だが、そんなことで音を上げるわけにはいきません。
だって…よくよく見れば他のグループでは、ほっそりとした女性がシャリとなり、なんと子どもたちを2人も背中にのっけているではありませんか(画像参照)。
それにしても、みんなの笑顔の可愛らしく明るいこと
このリポート作成時に写真をまじまじと見ましたが、みなさん本当に楽しそうでした
個人情報保護の観点から、お顔と名札の部分を隠して掲載させて頂いておりますが、正直、せっかくの良い表情を載せられないのは残念です
7人で家を作ります。
家といっても、日本家屋とは限りません。
左側の写真は、モンゴルの遊牧民の家(ゲル)を作ったグループだと思います。
右側はC職員が屋根と外壁を担当したグループですが、名札を隠すフリをしてひそかにデブい腹回りの隠蔽を行っていることを、どうかお許しくださいませ。
「クレヨンストーリー」
シャネイ先生たちが描いたイラストで、紙芝居風にクレヨンの物語を読み上げます。
クレヨン仲間の間で起こった揉め事の理由は、一体何なのか?
シャネイ先生の問いかけに対し、みんな次々に手を挙げ、意見を述べてくれました。
…考えてみれば、DICEで集まった参加者のみんなは、このクレヨンのようなものですね。
性別も学校も学年も…全部バラバラ。
クレヨンの箱の中身だって、一本一本色はみんな違うし、使い込んで小さくなったクレヨンや、まだ新品で長いままのクレヨンもある。
みんな違う属性や個性を持っているから、どうかすると意見が食い違ったり誤解を招いたりして、ケンカが起こることもあるわけです。
でも、違いを認め合い、良さを見つけ合うことにより、仲よしにもなれるのです。
自分をわかってもらうこと、相手をわかろうとすること。
どうすれば、わかり合えるのでしょう?
みんなそれぞれに、自分の好きなものがありますよね。
それを絵で表現することになりました。
まずは、先生方3人の好きなものから。
「お好み焼き」 「サッカー」 「sunshine」
絵だけでなく、動作でもそれを表現します。
岡本先生のお好み焼きの動きは、なかなかウケていました
参加者のみんな、クレヨンならぬクレパスと画用紙を受け取り、それぞれに自分の好きなものの絵を描きます。
この時、まだ他の人には見えないようにコッソリと描くようにしました。
みんな、たくさんの色を使い、どんどん描いていきます。
素早く仕上がる子もいれば、一生懸命あれこれ悩んで、かなり描き込んでいる子も…
ピアノが好きな女の子、恐竜が好きな男の子…
左下の男の子は「お花畑」が好きだとキューブ職員に語りながら、花に囲まれた自分を描いていました。
この写真には載っていない別の男の子が恐竜を何頭も描いていたので、子どもの頃恐竜図鑑に夢中だったC職員、彼とお話しをして、アロサウルスやステゴサウルスの体長が何メートルなのかを教えてもらいました。
「男の子だから○○が好きなはず」「女の子なら○○が好きでしょ」といったバイアスにとらわれることなく、みんな本当に自分の好きなものを描いています。
自分の子ども時代を思い起こせば…
小学校1年生の時、入学歓迎会の場で「C本C子です。好きな果物はイチゴです」と心にもない自己紹介をした(させられた?)、あれは一体何だったのか
だって、先生が全員に「好きな果物を言って」と言うもんだから…
そもそも果物自体好きじゃないC職員は困り、でも1人だけ「カニミソが好きです」なんて言う勇気はありませんでした
当時の先生方も一生懸命だったのでしょうが、時代的に(40年くらい前か)「多様性の受容」なんて発想はあまりなかったわけです。
…話が逸れましたが、DICEリポートに戻ります
さて、みんなの絵が仕上がり、さきほど「家」を作った7人のグループで集まりました。
この時C職員は「参加者」から「キューブスタッフ」に戻って、ホールの端っこで傍観者となっていたのですが…
ここにきて、さきほどのメンバーからお呼びがかかり、慌てて戦線復帰することに。
絵も、わけのわからんものを30秒ほどで描き上げました。
そして、グループ内で絵の見せ合いっこをします。
さっきの先生方のように、「好きなもの」を体の動きで表現し、それをグループ単位で行い、みんなに発表することになりました。
その練習風景はこちら。
↓
発表の様子
発表時のC職員、恥ずかしさで亀となり甲羅に入ってしまいたくなりましたが、写真で見る限り、なんとか人間の形状を保てているようです。
素晴らしかったのは、発表の後、岡本先生からの「このグループのどこが良かった?」という問いかけに、見ていたみんなはどんどん挙手し、意見を言えたことです
「すごくはっきり言えてた」「みんなの動きが揃ってた」「絵が上手だった」「テンポ良く発表できていた」等、よかったところをたくさん見つけてくれました。
先生も、それぞれのグループの特徴や長所を上手に解説し、みんな「なるほど」と頷いていました。
「みんな違って、みんな良い」…
みんなが一律なのではなく、多様性にあふれたみんなだから、新しい発見があって面白いのです
自分ひとりだと、自分だけの思考パターンで物事を決めつけて見てしまいますよね。
でも、大勢が集まりみんなで意見を出し合えば、視野がぐんと広がります
そして最後…
今日のプログラムを振り返り、感想を寄せ合います。
また様々な意見がどんどん出ました。
ここで、お迎えにきてくれた保護者の方々も、ホールに入って様子をご覧になりました。
C職員も輪に入り、シャネイ先生の隣で三角座りをしたのですが…
ここで再び、筋肉の痙攣を起こした我が右足の裏
これはタマランと退場致しました
最後に、みんなで記念撮影
お見送りの際、シャネイ先生は、ひとりひとりに挨拶し、イスラエルのお菓子をくれました
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参加者のみなさんにはアンケートのご協力もお願いしたのですが、「楽しかった」「また参加したい」「新しいお友だちができた」というお声をいっぱい頂きました
保護者の方も「開始時は子どもは不安そうだったけど、迎えに行くとニッコニコの笑顔だった」とビックリなさったり
我々スタッフは至らぬ点も多々あったかと思いますが、喜んで頂けて、とてもうれしく思います
伝えようとすること、長所を見つけようとすることの大切さ…
言語だけに依存しない、伝え方、見つけ方の具体的な手段…
初対面で多種多様な顔ぶれがグループを組み、力を合わせて助け合って、物事に取り組むことの意義…
これらのことは、ワークショップの実体験により、「感覚」としてみんなの体の中にスンナリ入っていったのではないでしょうか。
座学による「頭での理解」では、こうはいきませんよね
今回のワークショップは、きっと「ドラマ教育」全体から見ればほんの入り口というか、簡単なお試し体験のようなものかと思います。
しかしこれを機に、もっともっとドラマ教育が普及していけばよいなと願っております
Posted by 和歌の浦アート・キューブ at 12:39│Comments(0)
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