2019年10月07日

キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…


「あの木ィって、ドングリ生ってるんやねface02
いつもC1を絵画サークルで使ってくださる利用者Yさんが、ある日の帰り際、そう教えてくださいました。
「え、ドングリ?」
P職員とわたくしC職員、後から中庭に確認に行きました。
Yさんがおっしゃる「あの木」とは…
C1とD1の間に植わっている、この樹木のことでしたik_48
これこれface01
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キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…

アート・キューブにドングリの木があるとはik_20
今まで全く気付かずにいた、我々キューブ職員…
あるいは、もっと何代も前の職員さんたちはご存じだったのかな?
あらためて観察すると、確かに青いドングリがいくつか実っていますik_49
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キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…

少し調べてみたところ、これは「シラカシ」の木なのかな?と
はっきりしないが、ドングリの生る木(ブナ科木本)の中でも、とりあえずこれはカシの類(常緑のコナラ属)なのは間違いなさそう。
そのコナラ属の中から、手持ちの本に載っていた種を消去法で絞り込み(葉や果実の形状などを観察し、ウバメガシじゃない、アラカシでもなさそう、アカガシも違う、と)…
で、「シラカシっぽいな」と結論づけたC職員でした。
(違ってるかも?)
葉はこんなのです。
キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…

たくさん実ってくれれば、ドングリアートの素材をアート・キューブの敷地内で調達できるのですがface01
(もっと大きな木でないと無理かなicon10
昨年はC職員が海南市某所にてドングリをたくさん拾ってきて、それで干支のイノシシなど作ったのでしたicon22
でも、ああいう自然度の高い雑木林からあれこれ頂いてくるのは、C職員はホントはあまり気がすすまないのですicon11
くっついてくる虫(ゾウムシの幼虫など)がいたりするから申し訳なくてik_75
生息場所からかけ離れた地に連れて来られる虫には、まことに殺生なことですik_87
さらに、もし虫や植物の種子が放たれてアート・キューブ周辺で生息・生育、そして繁殖を可能とすれば、それは地域生態系の攪乱につながるかもik_00
…と、いささか大げさなことを言いましたが、まあ休日に山に分け入ってドングリもらってくるのもしんどいので、近くで入手したいものですface03





さて、そのようにドングリアートに思いを馳せていたところ…
片男波自治会の方から「今、集会所で公民館展やってるから、見に来ない?」というお誘いがicon29
トイレがきれいで名高い片男波の「8の字公園」(昨年当ブログでも取り上げたことあり)のお隣にある、片男波の集会所。
和歌浦在住のみなさまの様々な作品を展示しているとのこと。
そこでわたくしC職員、ご連絡を頂いた当日(10/4)の昼休み、早速集会所にお邪魔してみましたicon16
行ってみると、小さな会場内に、絵や工芸、書道といったアート作品が数多く展示されていました。
(もう現在、展示会は終了しています)
和歌浦に、こんなにもたくさん制作活動をなさる方がいらっしゃるとはik_20
会場係の人に撮影OKを頂き、気になる作品を撮らせて頂きました。
で、当ブログの「和歌浦」カテゴリで投稿させて頂く次第ですik_88
(個人情報保護のため、制作者名の部分は見えないように致しました)


おおっ、これは…ik_20
キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…
見覚えのあるドングリイノシシface08
昨年末C職員が作った干支の亥がここにもいるじゃないの~icon06
「これ、マネして作らせてもらったんですface01
会場にちょうどいらした作者のKさんはそうご謙遜なさいますが、このイノシシの後ろには、他にもバラエティに富んだドングリアートが並んでいるではありませんかicon12
キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…
キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…
とてもかわいく作られていますface05
C職員も参考にさせて頂き、また何か制作できればよいのですがface01

絵手紙作品もたくさんicon06

キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…
この方の作品集の中の「ぐんぐんのびる」と書かれたダイコンを見たC職員の脳裏には、絵手紙の数日後の情景として、「冷蔵庫内に寝かされたダイコンの葉が、必死に垂直に屹立して育っていく姿」が浮かんでしまいましたface03
「あなたと一緒で心強いわ」の2つの干しシイタケからは、絵本の『ほしじいたけ ほしばあたけ』に登場するシイタケ夫妻を勝手に連想しちゃいましたが、作者の方はたぶん、あの絵本から着想を得たわけではないのでしょうicon10
「千日も 万日も」…えっと、ならばこの花はもしや、百日草なのかな?

キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…
「サラダと仲良し」…C職員は「そうかik_20キウイをサラダに入れても美味なんだな」とひとり頷きました。
「美味しい蓮根だんご」を見て、和風ダシが餡かけになった蓮根まんじゅうを思い浮かべ食欲をかきたてられたものの…
ん?果たして私の思っている料理なのかどうか??
(蓮根だんごって、お菓子ですか?)
「短い命でした イヨちゃん」からは、イヨちゃんの切ないストーリーを色々と想像してしまいますicon10
わたくしC職員も、昔一緒に暮らしていた今は亡き動物たちのことをあれこれ思い出しました…icon11

これは色紙に描いた絵手紙作品。
イヨちゃんと同じく「切ないシリーズ」として、C職員はカテゴリづけしました。
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キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…
「あつかったけどおいしくたべてね」
…このズワイガニの心を思い、C職員の双眸より滂沱として流る涙の熱さよik_87
(と言いながら、唾液をダラダラ流しているのだったり)

キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…
この方のこの作品は…
これはもう、これこそ個人的には、滂沱たる涙なくしては拝見できませんicon11
このお母さまのお顔、きっとお知り合いの方がご覧になったら、「ああ、〇〇さんそっくりik_20face02」と言われるほど、よく描けているのではないでしょうか。
左の絵のように、私も月を見るにつけ星を見るにつけ、母親に語りかけるものですface01ik_18
(あ、作品の左下にモミジのイラストがありますが、これは私が画像掲載時、作者さんのお名前を隠すために貼り付けたものですicon10


でもホント絵手紙って、とても優しく、そして奥深いものですね。
力まず飾らないタッチは、見る人の疲れた心をホッと癒してくれますik_21
心のままにサラリと描くからこそ、精密に描き込まれた写実画以上の、ストレートな表現力を持っている。
何気なく書き添えられた短い言葉に、多くの意味や描き手の思いが見え隠れします。
「この方向の構図が多いから、もしかして左利きの人かな?」「洒落た言葉遊びが上手な人だな」みたいに、描き手さんのキャラクターにも思いを馳せられます。
1枚1枚の作品に無限の背景を窺い知ることができるから、じっくり見ていたら時間がどれだけあっても足りないicon10icon10icon10
そんなにゆっくりもできなくて、後ろ髪引かれながら公民館展を後にしたC職員でしたik_95


そうそう、最後にこれをばicon23
素敵な書道作品もたくさんあったのですが、その中から1つ。
キューブ産ドングリと、和歌の浦ローカルアーティスト列伝…
「知足者富」
なんと素晴らしい言葉だと思い、記念撮影させて頂きましたicon12
検索すると…ハイ、老子の言葉だそうです。
足るを知る者は富む。
本当にそうですよね。
でもこういう言葉って…
時として、「上見て暮らすな、下見て暮らせ」のような、強者による弱者への理不尽な戒め的言葉と混同されたりしそうですが、それは違うと思うのです。
「向上心を捨てろ」と言っているのではない。
むしろ逆ではないでしょうか。
「足るを知る」というのは、「万物の価値に気付ける心を養うこと」と解釈したC職員。
考えてみればこの日、この公民館展で多くの作品に触れたお蔭で、この和歌浦にこんなにも多くのローカルアーティストたちがいらっしゃることを、C職員は知り得たのですicon21
そして作品1つ1つの向こうに、様々な物語が存在するだろうことにも気づけたface02
(ま、C職員のドメスティックな感性では、せっかくの絵手紙も「野菜が旨そう」だの「茹でガニ食べたい」だので終わっちゃうわけですがicon10

とにかくそのように、身近にある感動のタネや閃きの源泉を拾い上げていれば、心豊かでいられるし、新たに生み出せるものは限りがないはず。
足るを知っていれば、日々は感動の連続。
「退屈でつまらない」とか「なんか面白いことない?」なんていっているヒマはないでしょう。
和歌浦のローカルアーティストたちは高齢の方々が多くを占めているようですが、制作活動を楽しんでいらっしゃるお姿は間違いなく「足るを知って富める者」ですik_64icon21"




ま、長々書きましたが、そんなこんなでこの日(10/4)は…
アート・キューブ職員Cがドングリの木の存在に気付き、そして「アートは豊かな人生にとって不可欠なものだよな~」と再認識した一日なのでしたicon06




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