2019年11月13日
クレパス画教室、ご報告!
10/16の水曜日。
アート・キューブC1制作室にて、自主事業 「 クレパス画教室 」 を開催致しました
少し…いや、もう一ヵ月ほども日が経ってしまいましたが、ワークショップの内容報告をさせて頂きます
受講者は20名。
講師は昨年に続き、Doi絵画教室の土井久幸先生
今回の制作のテーマは、「水辺の風景を描く」
デッサンをイチからすると非常に時間がかかってしまうので、先生が用意した風景写真をトレースして構図を描き、そこにクレパスで着色していく…という形のワークショップです。
モデルとなる写真は、フランス郊外のストラスブールの風景…とのこと
では、ワークショップ開始
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
①トレース紙にキャンバスのサイズをマークする
トレース紙の上にキャンバスを置き、キャンバスの枠を鉛筆でスーッとなぞり、キャンバスのサイズをトレース紙にマークします。
このように。
↓
②トレース紙に構図を写し描く
トレース紙の下に、キャンバスと同じサイズの風景写真(モノクロ)を重ねて置きます。
薄いトレース紙の下に透けて見える風景写真を、鉛筆でトレース紙の上から描き写していきます。
なお、下に敷いた描き写し用のモノクロ写真とは別に、カラーの風景写真も用意してくれています。
それが作品のモデル。
全工程中、それを見ながらの制作となります
③トレース紙のデッサンをキャンバスに転写
デッサンを写し取ったトレース紙を裏返し、その裏から、デッサンラインの部分を鉛筆で塗りつぶします。
画像のように、ガーーッと塗る
そのトレース紙を表返し、キャンバスの上に載せます。
ガーッと塗りつぶした面とキャンバスが接するようにして。
で、またデッサンラインを上から強めになぞって描いていきます。
これで、デッサンがキャンバスに転写されるわけです。
この転写時は、大まかなラインを描くだけでよいとのこと。
(だいたいの位置がわかればよい)
この後から、直接キャンバスに描き込んでいきますので。
④キャンバスのデッサンを完成させる
カラー写真を見本に、キャンバスのデッサンをしっかり描き込んでいきます。
画材は木炭のペン。
ラインを描くだけでもいいそうですが、先生のやり方に倣えば、結構濃く塗り、指でぼかしたり、部分的に練りゴムや布でふき取って消したり…
(木炭は、しっかり描ける一方で簡単に消せる、という便利な画材)
風景画における陰影や奥行き感を、この木炭デッサンの段階でも表現していくのだそうです。
目を細めた状態で見ると、陰影と明るいところを見極めることができます。
描き込みが完成したら、布でデッサン全体をバンバンとはたく
あまりにデッサンの黒が強すぎると、クレパスの着色時にさすがに黒が目立ってしまいます。
そこで、布バンバンにて、デッサンを全体に弱める…とのこと。
先生のデッサンで見てみましょう。
これが、描き終えて黒の強い状態。
↓
こっちは、布ではたいて弱めた後。
↓
そして、スプレーを吹き付け、デッサンをキャンバスに定着させます。
デッサンだけでも、みなさん素敵な出来栄えじゃないですか
布ではたいて薄めるのが惜しいくらい
⑤クレパスによる全体の着色
色を塗るのが惜しいくらい(?)よい出来のデッサンですが、いよいよクレパスで着色していきます
ついにここからが本番
…と言いながら、ブログリポーターのわたくしC職員、④の「デッサン完成」部分までしかワークショップを見せて頂いておりません
ここから後は、バトンタッチしたうちのH職員による撮影画像と伝聞でご紹介
まずは、明るいところ(光の当たった部分)をはじめとした、大まかなを部分を単色で下塗りします。
先生はさすがに手慣れたもので、どんどん塗っていきます。
当然だけど、お上手ですね~
⑥ペトロールを塗って背景をぼやかす
ハケに揮発油のペトロールを取り、クレパスを塗った画面全体に叩くように塗っていきます。
これで、画面全体がぼやけたような状態に変化するようです。
⑦細部の着色と形や質感表現の微調整
その後、建物や樹木、橋など、ポイントになるような箇所を塗り、形を整えながら描きこんでいきます。
着色したクレパスを、指でのばしたり布で擦ったり、ヘラのようなものでこそげ取ったりし、形や質感を表現します。
部分的に盛り上げると、油絵のような重厚感も出せるとのこと
⑧定着スプレーを吹き付けて完成
描き上げたクレパス画に、最後にクレパスワニスというスプレーを吹き付けます。
乾燥させたら完成です
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
同じ風景写真をモデルとしたのに、みなさんそれぞれ違った作品となりました
昨年も参加なさった方は「2回目なのに、まだ思うように描けなかった」とおっしゃっていましたが、いえいえ、素晴らしい出来でしたよ
でも普段から絵をなさっている方がそうおっしゃるのですから、クレパス画ってなかなか奥が深いのですね
アート・キューブC1制作室にて、自主事業 「 クレパス画教室 」 を開催致しました
少し…いや、もう一ヵ月ほども日が経ってしまいましたが、ワークショップの内容報告をさせて頂きます
受講者は20名。
講師は昨年に続き、Doi絵画教室の土井久幸先生
今回の制作のテーマは、「水辺の風景を描く」
デッサンをイチからすると非常に時間がかかってしまうので、先生が用意した風景写真をトレースして構図を描き、そこにクレパスで着色していく…という形のワークショップです。
モデルとなる写真は、フランス郊外のストラスブールの風景…とのこと
では、ワークショップ開始
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
①トレース紙にキャンバスのサイズをマークする
トレース紙の上にキャンバスを置き、キャンバスの枠を鉛筆でスーッとなぞり、キャンバスのサイズをトレース紙にマークします。
このように。
↓
②トレース紙に構図を写し描く
トレース紙の下に、キャンバスと同じサイズの風景写真(モノクロ)を重ねて置きます。
薄いトレース紙の下に透けて見える風景写真を、鉛筆でトレース紙の上から描き写していきます。
なお、下に敷いた描き写し用のモノクロ写真とは別に、カラーの風景写真も用意してくれています。
それが作品のモデル。
全工程中、それを見ながらの制作となります
③トレース紙のデッサンをキャンバスに転写
デッサンを写し取ったトレース紙を裏返し、その裏から、デッサンラインの部分を鉛筆で塗りつぶします。
画像のように、ガーーッと塗る
そのトレース紙を表返し、キャンバスの上に載せます。
ガーッと塗りつぶした面とキャンバスが接するようにして。
で、またデッサンラインを上から強めになぞって描いていきます。
これで、デッサンがキャンバスに転写されるわけです。
この転写時は、大まかなラインを描くだけでよいとのこと。
(だいたいの位置がわかればよい)
この後から、直接キャンバスに描き込んでいきますので。
④キャンバスのデッサンを完成させる
カラー写真を見本に、キャンバスのデッサンをしっかり描き込んでいきます。
画材は木炭のペン。
ラインを描くだけでもいいそうですが、先生のやり方に倣えば、結構濃く塗り、指でぼかしたり、部分的に練りゴムや布でふき取って消したり…
(木炭は、しっかり描ける一方で簡単に消せる、という便利な画材)
風景画における陰影や奥行き感を、この木炭デッサンの段階でも表現していくのだそうです。
目を細めた状態で見ると、陰影と明るいところを見極めることができます。
描き込みが完成したら、布でデッサン全体をバンバンとはたく
あまりにデッサンの黒が強すぎると、クレパスの着色時にさすがに黒が目立ってしまいます。
そこで、布バンバンにて、デッサンを全体に弱める…とのこと。
先生のデッサンで見てみましょう。
これが、描き終えて黒の強い状態。
↓
こっちは、布ではたいて弱めた後。
↓
そして、スプレーを吹き付け、デッサンをキャンバスに定着させます。
デッサンだけでも、みなさん素敵な出来栄えじゃないですか
布ではたいて薄めるのが惜しいくらい
⑤クレパスによる全体の着色
色を塗るのが惜しいくらい(?)よい出来のデッサンですが、いよいよクレパスで着色していきます
ついにここからが本番
…と言いながら、ブログリポーターのわたくしC職員、④の「デッサン完成」部分までしかワークショップを見せて頂いておりません
ここから後は、バトンタッチしたうちのH職員による撮影画像と伝聞でご紹介
まずは、明るいところ(光の当たった部分)をはじめとした、大まかなを部分を単色で下塗りします。
先生はさすがに手慣れたもので、どんどん塗っていきます。
当然だけど、お上手ですね~
⑥ペトロールを塗って背景をぼやかす
ハケに揮発油のペトロールを取り、クレパスを塗った画面全体に叩くように塗っていきます。
これで、画面全体がぼやけたような状態に変化するようです。
⑦細部の着色と形や質感表現の微調整
その後、建物や樹木、橋など、ポイントになるような箇所を塗り、形を整えながら描きこんでいきます。
着色したクレパスを、指でのばしたり布で擦ったり、ヘラのようなものでこそげ取ったりし、形や質感を表現します。
部分的に盛り上げると、油絵のような重厚感も出せるとのこと
⑧定着スプレーを吹き付けて完成
描き上げたクレパス画に、最後にクレパスワニスというスプレーを吹き付けます。
乾燥させたら完成です
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
同じ風景写真をモデルとしたのに、みなさんそれぞれ違った作品となりました
昨年も参加なさった方は「2回目なのに、まだ思うように描けなかった」とおっしゃっていましたが、いえいえ、素晴らしい出来でしたよ
でも普段から絵をなさっている方がそうおっしゃるのですから、クレパス画ってなかなか奥が深いのですね